ここでは「一同」と「有志」の違いについて、詳しく説明していきます。
「一同」とは?
「一同」とは、対象になる全員という意味で使う言葉です。
今ここにいる全員という使い方もでき、「一同、こちらに注目」のように用いた時がその意味になります。
「社員一同」とすると、社員全員という意味になり、「お集まりの一同の皆様」のような使い方をしても構いません。
意味としてはこれだけなので、これといって難しいことはない言葉で、様々な場面で色々な用い方ができます。
「有志」とは?
「有志」という言葉は、対象に志のある人を指して使います。
「このソフトは、有志たちによって作られたものだ」とすると、そのソフトに対しての志から集まった人たちが作ったものだと言っていることになり、「有志による説明では~」とした時には、その対象に志をもった人の説明のことだと解釈できます。
このように説明すると、少し難しい意味だと思ってしまうかも知れませんが、その対象にとても興味がある、それについてなら自信があるといったように言い換えると分かりやすいでしょう。
そのままそれらと置き換えることはできない使われ方もありますが、意味合いとしてはそのように覚えておくといいでしょう。
「一同」と「有志」の違い
「一同」は、対象全員という解釈になる言葉で、「有志」は、志をもった人(たち)のことになる為、この2つの言葉に似たところはほとんどありません。
そして、「一同」は、基本的に上の立場から下に対して使う言葉で、自分たちとして使う場合には謙譲表現になります。
丁寧語にする場合には、先の例のように「一同の皆様」としてください。
尚、これらは一緒に使われることがあり、その「有志一同」と合わせると、志を同じくする人たちといった意味になり、そのような人たちからの合同での挨拶などに使われる表現になります。
まとめ
「一同」と「有志」は、このように全く違う意味になります。
強いて言えば、上の例のような一緒に使うことがあるというくらいです。