「下記」と「以下」の違いについて、詳しく説明していきます。
「下記」の意味や使い方
「下記」は、それより下に記す(内容がある)と表す為の言葉です。
「詳しい説明は下記にある」と使われていると、そう書いてある部分より下にそれがあることの表現になり、「下記、説明する」とした時には、これから(それより下で)説明するといった解釈になります。
「下記の通りです」と用いられることが多く、その場合にはそれから下に色々な説明や解説が続くという具合です。
この表現が使われた際には、その部分より下に注目してください。
よって、口語では意味を成さないことから、記述専門の言葉となっています。
「以下」の意味や使い方
この「以下」も、「下記」と同様の使い方ができる言葉です。
「以下で詳しく説明する」のように使った場合、「下記」の置き換えになります。
そして、「以下の通り」とも使える為、同義語だと考えて構いませんが、この言葉にはもう1つの解釈があります。
それは、「それを含むそれよりも下」という意味で使う場合です。
こちらの意味では主に数字に対して用いられ、「50以下」とすると、50を含んたそれよりも下という解釈になります。
つまり、50でも49でも、20でもそれに当たり、それは含まないという意味にする場合には「未満」を使ってください。
その「未満」を使って「50未満」と表現した時には、50は含まず、49や20はそれに該当します。
少数でもよければ49. 9でも構わず、数字の表現に使う場合には、これとうまく使い分けてください。
「下記」と「以下」の違い
「下記」と「以下」は、「以下」を数字に対して使う場合以外には、ほとんど同じ意味だと考えていいでしょう。
厳密に言えば、「下記」は「記す」という意味が込められているので、「下記する」と使えるのに対して、「以下する」では意味が通らず、同じ意味にするには「以下に記す(書く)」としないといけません。
「以下の通り」や「下記で説明する」といった使い方では言い換えになりますが、そのような使い方ができるのは「下記」の方だけです。
「下記」を使った例文と意味を解釈
「下記」を使った例文と、その意味の解釈になります。
「かき」と読み、「げき」ではないので発音する時にはそれにも注意してください。
「それについては下記を参照のこと」
その部分よりも下にそれに付いての内容があると書いています。
基本的に口語では使えない言葉ですが、人が書類などを見ているのに対し、この例文のように使うと、見ている場所より下だと表現することができます。
「以下」を使った例文と意味を解釈
こちらは「以下」を使った例文と、その意味の解釈になります。
読み方は「いか」で、数字に対する使い方は、それ以外の対象にも用いることができるという例になります。
「課長以下の役職では、接待費は使えないと聞いた」
課長を含む、それ以下の係長や主任といった役職が対象になる使い方です。
このような使い方ができるのが「下記」との一番の違いだと言っていいでしょう。
まとめ
「下記」と「以下」の違いは、以上の通りです。
「下記」は「記す」という意味も含んでいるという点と、「以下」は2番目の例文のような使い方もできると覚えておくといいでしょう。