この記事では、「架空名義預金」と「他人名義の口座」の違いについて分かりやすく説明していきます。
「架空名義預金」とは?
「架空名義預金」の意味と概要について紹介します。
意味
「架空名義預金」は、「預金をする本人が自分の名前ではなく、違う氏名で口座を作りお金を預けること」という意味です。
目的は、脱税や資産隠匿、違法取引や犯罪などに使う為です。
実在する人物の名前を真似たり、自分で考えた新しい名前を使うこともありました。
概要
少し前までは、印鑑さえ作って持って行けば「架空名義預金」を作ることは可能でした。
しかし現在では不正防止対策が強化され、法律で禁止されています。
口座を開設する時には、名義人の本人確認書類や、代理人が手続きをする時には代理人の本人確認書類も必要になっています。
「他人名義の口座」とは?
「他人名義の口座」の意味と概要について紹介します。
意味
「他人名義の口座」とは、「自分とは全く関係のない他人の名前で開設した口座のこと」です。
通帳もカードも自分が持っていないので、基本的にお金の出し入れはできません。
最近では高齢者を狙った詐欺などで、カードをだまし取り、暗証番号を聞き出して「他人名義の口座」からお金を引き出したりする犯罪が増えています。
概要
「他人名義の口座」は、実在する他人の名前で作られた口座です。
自分の家族であって「他人名義」と見なされ、本人しか口座を開設することはできないのです。
但し、名義人が未成年の場合のみ、親権者ならば口座開設・取引が可能です。
「架空名義預金」と「他人名義の口座」の違い!
「架空名義預金」は「実在しない人の名義で口座を開設すること」です。
「他人名義の口座」は、「実在する他人の名義で口座を開設すること」です。
2つの言葉の違いは「名義人が実在するかしないか」という点です。
まとめ
「架空名義預金」と「他人名義の口座」は似ていますが、名義人の性質が違います。
現在では本人以外口座を開設できなくなっているので、犯罪に使われる可能性は低くなっています。