「止める」と「留める」の違いとは?分かりやすく解釈

「止める」と「留める」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「止める」「留める」の違いを分かりやすく説明していきます。

「止める」とは?

「止める」とは?

「止める」の主な意味は3つあります。

1つめは、動いていたもの動かないようにすることです。

連続的に物の位置が変わっていたものの、位置を変わらないようにすることをいいます。

ブランコにのっていたとします。

ブランコは前に後ろにと動きます。

この状態のときに、誰かがブランコの鎖をつかめば、前にも後ろにも動かなくなります。

こういった行為を指しています。

2つめは、これまで続いていたものを続かなくさせるです。

一時的なことではなく、以前から絶えることなく続いているものを続かなくさせることをいいます。

人間は常に呼吸をしています。

呼吸は意識して行うことができ、意識して続けなくさせることもできます。

続いていた呼吸を意識して続けないことを「呼吸を止める」といいます。

3つめは、やめさせるです。

続いていた状態や行為を続けなくさせることをいいます。

たとえば、兄弟が喧嘩をしていたとします。

母親がやってきて、取っ組み合いをしていた兄弟を引き離しました。

これによって続いていた喧嘩は終わりました。

こういったことを指します。

「止める」の使い方

続いていたものを続いていない状態にするといった意味で使用をします。

「留める」とは?

「留める」とは?

「留める」の主な意味は3つあります。

1つめは、一定の場所で動かないようにするです。

写真を台紙の上においただけでは、風が吹いたときなどに動いてしまいます。

セロハンテープを使って写真を台紙に貼りつければ動かなくなります。

このように、固定して動かなくすることを指します。

2つめは、物事に心をひかれて意識を向けるです。

部屋に入ったらテレビがついていました。

何だか面白そうです。

テレビに心がひかれて、目がテレビの方に向いてそこから動きません。

これを「テレビに目を留める」といいます。

3つめは、その場にいさせるです。

その場から動かないようにいさせることをいいます。

話しを聞きたい人がいたので、警察署に残ってもらうことにしました。

その場から移動させないようにしています。

勝手に警察署の外に出ることはさせません。

こういったことを指します。

「留める」の使い方

動かないようにするといった意味で使用をします。

「止める」と「留める」の違い

「止める」と「留める」の違い

どちらも「とめる」と読みますが、使い方が違います。

前者は動いていたものを動かないようにするという意味で使用をします。

後者は動かないように押さえたり、行かせないようにしたりすることに使用をします。

「止める」の例文

「止める」の例文

・『信号で自転車を止める』
・『水を流すのを止める』
・『言い争いを止める』
・『ガスの火をとめる』

「留める」の例文

「留める」の例文

・『ピンで留める』
・『ボタンを留める』
・『気に留める』
・『壁に画鋲を使って留める』

まとめ

まとめ

2つの言葉は読み方が同じですが、使い方に違いがあります。