この記事では、「総評」と「総括」の違いを分かりやすく説明していきます。
一見すると同じ言葉に見えるような、「総評」と「総括」という2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「総評」とは?
「総評」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「総評」は、「そうひょう」と読みます。
「総評」は、「全体にわたって批評すること。
その内容」という意味があります。
例えば、絵画のコンテストが開かれた場合、応募作ごとに審査が行われ、入賞作品などが決まっていきます。
さらに、コンテストの締めくくりとして、審査委員長がコンテスト全体について批評する場合は、「審査委員長が、コンテストの総括を行う」などという文章にできます。
また、漫才コンテストが行われて、優勝者が決まった後で、審査の責任者が、漫才コンテストを振り返り挨拶をすることがあります。
このような場面では、「漫才コンテストの終わりに、責任者が総評してエンディングを迎える」などという文章を作ることができます。
さらに、コンテスト全体にわたる批評をもとに、来年のコンテストをより良くしようとするとき、「総評を参考に、コンテストを改善する。
「総括」とは?
「総括」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「総括」は「そうかつ」と読みます。
「総括」は、「個々のものを、一つにまとめること。
全体を取りまとめて締めくくること」という意味があります。
例えば、会議の席では、参加者の活発な意見が飛び交うかもしれません。
このような意見を一つにまとめる場合、「会議の終わりに、議長が意見を総括する」などという文章を作ることができます。
また「総括」には、「労働運動や政治運動で、それまでの活動の内容や成果などを、評価反省すること」という意味があります。
例えば、衆議院選挙が行われて、開票結果が出そろった場面で、政党の幹部が選挙全体を評価反省するかもしれません。
このような場面では、「選挙結果を踏まえて、党幹部が総括する」などという文章にできます。
「総評」と「総括」の違い
「総評」と「総括」の違いを、分かりやすく解説します。
「総評」は、「全体にわたって批評すること。
その内容」という意味があります。
一方で、「総括」は、「個々のものを、一つにまとめること。
全体を取りまとめて締めくくること」という意味があります。
似たような雰囲気がある言葉ですが、「総評」は「全体を批評すること」なのに対して、「総括」は「全体をまとめて締めくくること」という意味があります。
そのため、全体について「批評する」場合は「総評」という言葉を使い、「まとめて締めくくる」場合は「総括」という言葉を使ってみましょう。
まとめ
「総評」と「総括」の違いについて見てきました。
2つの言葉には明確な意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、混同せずに使い分けることができるようになりそうです。