「割譲」と「併合」の違いとは?分かりやすく解釈

「割譲」と「併合」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「割譲」「併合」の違いを分かりやすく説明していきます。

「割譲」とは?

「割譲」とは?

「割譲」は、国家の領土を両者の同意の上で一部を与えることです。

無論、与える側は、条件を付けることで領土を相手側に与えることができ、受け取り側は条件を飲むことで相手側から一部の領土を譲渡してもらえます。

ただ、譲渡された一部の領土については、自国の領土になるため、事実上そこに住む人物たちは、その国の住民になるか、大挙して本来の譲渡をした国の住民になる必要があります。

「併合」とは?

「併合」とは?

「併合」は、そのエリアに該当する領土すべてを自国の領土であると認めさせる行為です。

なお、該当するエリアの所有権を得るためには、戦争による「併合」と戦争以外の「併合」があり、戦争の「併合」は強制的に該当するエリアを奪う行為になります。

なお、「併合」した領土は再度分割も可能で、例えば、一時的に軍隊を持たない隣国を助けるために自国の領土であると第3者が主張してその領土を守り、平和になった場合、領土を元々の国の方に返すという方法もあります。

ちなみに、それだったら軍事通行権を主張して守ればいいじゃないかという意見がありますが、これを行った場合、国民の中には自国の領土ではない物を守る必要はないという解釈もあるため、戦う意思とすべを持たない国を助ける必要性は無いという考えにより、あえて自分の領土にした方が相手側を守れるという利点があるのです。

「割譲」と「併合」の違い

「割譲」と「併合」の違い

「割譲」「併合」の違いは、合意によって領土の一部を貰うか全部を貰うかです。

「割譲」は一部、「併合」は全部と覚えるとよいでしょう。

「割譲」の例文

「割譲」の例文

・『領土を割譲する』
この例は、対象となる国家に同意を与え条件を付けて自国の領土の一部を渡した例です。

「割譲」は、一部の領土を渡す点がポイントになります。

「併合」の例文

「併合」の例文

・『併合は事実上侵略行為だ』
この例は、実は、「併合」という条件を与えて領土をすべて与える考えは実は侵略行為であるとした例です。

何故なら、侵略する側は交渉において有利でほしいと思うエリアを手にしやすく、エリアを手放す側は、敗戦国であるが故勝者の条件を飲むしかありません。

まとめ

まとめ

「割譲」「併合」については、パソコンゲームのハーツオブアイアンというゲームをプレイすればおおよそ内容はつかめます。

その上で、「割譲」は平和的な交渉であるに対して、「併合」は強制力を伴う武力の介入であるとも言い切れます。

その為、「併合」は明け渡すエリアについて条件を付けることができる立場にいないことが多くされるがままです。

しかしながら、「併合」は市民が抵抗することを考慮した場合、安易に行ってはならない行動で、強制的に文化権を別の物にしてしまう「併合」は暴動を起こしやすくかつ平和の維持が難しくなります。

何故なら、「併合」は統治する国家が変わるが故、その国のルールに強制されるが故、そこに住む市民が統治に耐えられない場合、暴徒化したり、抵抗勢力となることがあるため、「併合」はおいそれと成功したからと言って必ずしも良い結果になるとは限らないのです。