この記事では、「害鳥」と「益鳥」の違いを分かりやすく説明していきます。
「害鳥」とは?
「害鳥」とは、「がいちょう」と読み、その言葉通りに人や農作物などに害をもたらす鳥を指す言葉です。
具体的に「害」とは、農作物を食べ荒らしたリ、人間に攻撃したり、街のゴミを荒らしたり、大量のフンで車が汚れてしまうなど様々です。
代表的な「害鳥」として挙げられ鳥は「カラス」で、その見た目や大きさ、鳴き声から忌み嫌われてしまう存在と言えます。
実際に捨てられているゴミ袋を荒らして中のゴミを散乱させたり、フン害などを引き起こしているため、人に対して具体的な「害」が発生している事が「害鳥」と呼ばれる所以となっています。
農作物を食べてしまう鳥も「害鳥」と分類される場合がありますが、その鳥たちは時によって農作物に付着する害虫を食べてくれる事もあるため、一概に「害鳥」だとは呼べません。
これらの害をもたらす「害鳥」ですが、野生の鳥については原則駆除してはいけない事になっているため、害があるからと言ってむやみに殺傷できない事を覚えておく必要があります。
「益鳥」とは?
「益鳥」とは、「えきちょう」と読み、人や物事について利益がある鳥を指す言葉です。
利益をもたらすという意味のため、具体的に何かの利益を人に与えている事が「益鳥」となる条件です。
代表的な「益鳥」の例としては、農作物の害虫を食べて駆除してくれるスズメが挙げられます。
ただし、スズメは場合によってはコメを食べてしまうため、コメ農家にとっては厄介な「害鳥」となる場合があります。
しかし、他の農作物にとっては天敵である害虫を食べてくれるため、一般的に「益鳥」の扱いをされる場合が多くなっています。
他にも花粉を運び、植物の育成を手助けする鳥も「益鳥」と呼べるでしょう。
「益鳥」は食用として人の栄養に変わる場合には「益鳥」には含まれない事を注意する必要があります。
また、コメ農家にとってスズメはコメを食べてしまうため、「害鳥」と呼ぶか「益鳥」と呼ぶかは分かれる所であり、視点によって変化するため絶対的なものではないという事を覚えてお必要があるでしょう。
「害鳥」と「益鳥」の違い
「害鳥」と「益鳥」の違いの大きな違いは、人や農作物に「害をもたらすか」「利益をもたらすか」という点です。
「害鳥」は言葉通り、人に害をもたらす鳥を指す場合に使用する言葉で、「益鳥」は、人に利益をもたらす鳥を指す言葉となっています。
しかしスズメなど同時に二つの意味を合わせもつ鳥も存在するため、この鳥は絶対「害鳥」であると断言できるという事はありません。
このように、あくまで当事者の視点によって変わる場合があるという事を理解しておく必要があると言えるでしょう。
まとめ
「害鳥」とは、人や農作物に害をもたらす鳥を指し、「益鳥」とは、人や農作物に良い影響や利益をもたらす鳥を指す言葉になります。
カラスなどは「害」として具体的に見える部分が大きく、「害鳥」として代表的な鳥であると言えます。
ただ、スズメは農作物の害虫を食べてくれる「益鳥」である一方、コメの食害の要員となる「害鳥」の面も併せ持っているため、視点によって変化する事があるという事を覚えておきましょう。