「フクロウ」と「ミミズク」は良く似ていますが、一体どこが違うのでしょうか。
それぞれの概要と違いについて紹介します。
「フクロウ」とは?
「フクロウ」とは、「フクロウ目フクロウ科フクロウ属」に分類される鳥のことです。
全長は50センチ前後、羽を広げると1メートル前後になり、長めの尾羽を持っています。
「フクロウ」は夜行性であり、肉食のものが多いのですが、中には草食もいます。
目は夜に光を取り込む為に面積が大きく、暗い森の中でも小動物を捕獲出来る様になっています。
視野は広くないものの、首が180度回転するので、広範囲まで見渡せます。
また、羽の音が小さく、闇の中で獲物に気付かれずに済むという特性を持っています。
寿命は大型の「フクロウ」程長く、中には50年近く生きるものもいます。
日本では「福郎」と当て字にされて、縁起の良い動物とされています。
「ミミズク」とは?
「ミミズク」とは「フクロウ科」のうち、羽角(うかく)と呼ばれる「耳」の様な羽の突起があるものを言います。
「羽角」は「耳」ではなく、実際の耳は羽の中に埋もれていて見えません。
「ミミズク」の「羽角」は種類により様々な形をしていて、長いものもあればほとんど見えないものもあります。
「ミミズク」の語源は「耳+つく」で、「つく」は「ふくろう」のことを言います。
つまり、「耳のついているふくろう=みみずく」なのです。
「フクロウ」と「ミミズク」の違い!
「フクロウ」と「ミミズク」の違いについて紹介します。
「羽角」と「名前」
「フクロウ」と「ミミズク」の違いは、名前通りに「羽角がついているかどうか」という点です。
「羽角」以外は「フクロウ」と「ミミズク」に違いはないのです。
名前で判断しようと思った時には「ずく」が付くのが「ミミズク」という見分け方もあります。
「~フクロウ」か「~ズク」で判断することもできます。
例外もいる
基本的には「羽角」があるかどうかですが、例外もあります。
中には「羽角」があっても「~フクロウ」と呼ばれていたり、「羽角」がなくても「~ズク」と呼ばれている種類もあります。
「シマフクロウ」は「羽角あり」で、「アオバズク」は「羽角なし」などがあります。
まとめ
「フクロウ」と「ミミズク」の違いは、「羽角」があるか、名前の違いの2点です。
例外もありますが、ほぼ見分けられるでしょう。