「回復」と「快復」の違いとは?意味を詳しく解釈

「回復」と「快復」の違い言葉・カタカナ語・言語

「回復」「快復」は、共に「かいふく」と読む言葉で、意味も似通っていますが、使い方が多少異なります。

「回復」の意味や使い方

「回復」の意味や使い方

「回復」は、悪くなっていた状態が元通りに戻るという意味で使う言葉です。

色々な対象に使うことができる表現で、スポーツ選手が「やっと怪我から回復した」などと使うこともあれば、「止まっていた電気がやっと回復するようだ」のように用いることもできます。

ゲームでも「回復アイテム」「回復呪文」という言葉がよく聞かれますが、体力などを元通りに戻すアイテムや呪文なのはご存知の通りです。

「快復」の意味や使い方

「快復」の意味や使い方

「快復」は、怪我や病気といった状態が治ることの表現になります。

「病気から快復した」「怪我からの快復に2ヶ月掛かった」といった使い方になり、そのような対象以外には用いない言葉です。

意味としては「完全に(近い状態まで)治る」ことを指しますが、「快復に向かっている」と使うと、その途中だと表現することができます。

「回復」と「快復」の違い

「回復」と「快復」の違い

「回復」という言葉は使える対象が広く、先のように病気や怪我から、物理的な何か、またはシステムの状態が元に戻ったという場合にも用いることができます。

それに対し、「快復」は病気や怪我だけが対象になる言葉で、ここがこの2つの言葉の違いになります。

また、「回復」は、元とまではいかないまでも、大分よくなったという意味で使うこともでき、ゲームの「回復アイテム」などがその例になりますが、「快復」の方は、元の状態近くまで治るという意味で使う為、多少よくなったという程度では使うことはできません。

「回復」を使った例文と意味を解釈

「回復」を使った例文と意味を解釈

「回復」を使った例文と、その意味の解釈になります。

「快復」より使える対象が広い言葉です。

「ネット回線がようやく回復したみたいだ」

ネットに繋がらなかった状態から、元に戻ったと使っています。

ネット回線で異常が起こってしまった場合、端末自体のハード面からソフトウェア的な設定、ネット機器(ルーターなど)、またはプロダイバーまで色々な原因が考えられます。

どれか分からない時には下手にあれこれといじるのはやめておいた方がいいかも知れません(プロバイダーであれば、何もしなくてもそのうち自然に回復します)。

「快復」を使った例文と意味を解釈

「快復」を使った例文と意味を解釈

こちらは「回復」を使った例文と、その意味の解釈になります。

こちらが使える時には「回復」より適切な表現になります。

「大怪我したと聞いたが、すっかり快復したと聞いて安心した」

ほとんど元通りまで治ったと解釈できる使い方です。

「回復」と置き換えることもできますが、病気や怪我が対象の場合には、こちらの方が言葉として向いています。

まとめ

まとめ

このように、「回復」と使える中に「快復」があると考えて構いませんが、「快復」とすると、ほとんど元通りという意味になることも合わせて覚えておきましょう。