「稼動率」と「可動率」の違いとは?分かりやすく解釈

「稼動率」と「可動率」の違い言葉・カタカナ語・言語

この「稼動率」「可動率」は、意味だけでなく、実は読み方からして違う言葉です。

「稼動率」とは?

「稼動率」とは?

「稼動率」は、「かどうりつ」と読む言葉で、対象となる時間、または期間中にどれだけ実際に仕事が行われていたかという数字になります。

「率」と付いているように、百分率(パーセンテージ)で表現されます。

工場での生産ラインを例にとると、基本的な操業時間としているうち、実際にどれだけの時間生産が行われていた(そのラインが稼動していた)かがこの「稼働率」になります。

朝8時~夕方6時までの10時間がその操業時間で(これを基本として)、夕方4時までで作業が終了したとすると、10時間のうち8時間稼動していたことになり、稼働率は80%です。

夕方6時をオーバーして8時まで生産が行われていたとすると、予定の10時間より2時間オーバーして稼動していたので120%の稼働率となります。

このように、予定に対してどれだけの稼動があったのかという数字になり、一応の目標は100%で、それ以上になることも珍しくありません。

「可動率」とは?

「可動率」とは?

この「可動率」は、「べきどうりつ」と読んでください。

こちらも工場を例にしますが、操業を行っていた時間のうち、きちんとそれが可能だった時間の割合がこのように呼ばれます。

例えば、1日に10時間稼働していた時間があった場合に、その10時間のいつでも操業が可能だった(機械的な故障などが無かった)時の「可動率」は100%になります。

また、その10時間のうち、1時間メンテナンスの時間があったとすると「可動率」は90%となり、実質的に12時間の稼動になった時にはおよそ91.7%です。

こちらは100%が上限で、その時には機械的な生産能力として何も問題が無かった(常にきちんと運用できていた)という意味になると解釈していいでしょう。

まとめ

まとめ

まず、「可動率」「べきどうりつ」と読むことを覚えてください。

これは当て字表現ではなく、「可」の読み方の「べし」が連体形になったもので、「稼働率」とは発音で区別できるようになっています。

それぞれの違いは説明のようになります。