この記事では、「母体」と「母胎」の違いを分かりやすく説明していきます。
「母体」とは?
「母体」には2つの意味があります。
ひとつめは母親のからだです。
男性と女性によって子どもが誕生をします。
女性側が母親です。
この女性側の体のことを意味しています。
女性の体が発育をすると月経がはじまるようになります。
月経を迎えた女性の体では、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が増えています。
そして、体内では卵子が排出されます。
そこに男性の精子が合わさり、子宮に着床することができると、妊娠をします。
そして、子を産んで母になります。
もう一つの意味は、物事が進んだ状態になってきた、もとになるものです。
ある活動が活発に行われていたとします。
この活動をはじめに行ったのは、Aという団体です。
この団体がもとになり、ある活動が発展をしてきました。
このことを「A団体が活動の母体」といいます。
「母体」の使い方
人間のことを指して使う場合は、母親の体という意味で使っていることが多いです。
母以外の女性には使用しません。
つまり、幼稚園生や小学生の女性には使わないということです。
活動、団体、企業などについて使う場合は、物事が進んだ状態になってきた、もとになるものという意味で使っています。
「母胎」とは?
「母胎」には2つの意味があります。
ひとつは、母親の胎内です。
男性にはなく女性にあるものが子宮です。
妊娠した女性の子宮の中を胎内といいます。
この中で子が育まれていきます。
子宮の中の子は母親から栄養をもらっているので、母親となる女性は食生活に気を付ける必要があります。
特に葉酸と鉄の摂取には注意が必要です。
胎児の成長の課程で葉酸が必要とされます。
葉酸は胎児の成長に欠かせない栄養素です。
多く含まれている食品は、モロヘイヤやほうれん草など緑黄色野菜です。
妊娠をすると必要な血液量が増え、貧血になりやすいです。
もともと女性は貧血の人が多いので、妊娠をしたらそうでないときよりも鉄が不足しないように気をつけます。
多く含まれている食品は、レバーやあさりなどです。
どうしても食事から栄養を摂れない場合には、サプリメントの利用を検討するとよいでしょう。
もう一つの意味は、物事を生み出す基礎となるものです。
それを成立させるための土台といった意味になります。
「母胎」の使い方
妊娠している女性の子宮の中を指して使用することが多いです。
「母体」と「母胎」の違い
どちらも「ぼたい」と読み、「母」という漢字を使用している点が同じですが、意味は異なります。
「母体」は母親の体のことです。
子宮と場所を特定していません。
「母胎」は子を宿している女性の子宮の中のことです。
「母体」の例文
・『Aを母体としたグループ』
「母胎」の例文
・『母胎を大切にする』
まとめ
読み方も使用している漢字も似ていますが、2つの言葉の意味は異なります。