この記事では、「開発途上国」と「発展途上国」の違いを分かりやすく説明していきます。
一見すると同じ言葉に見えるような、この2つの言葉には、一体どのような意味と違いがあるでしょうか。
「開発途上国」とは?
「開発途上国」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「開発途上国」は、「かいはつとじょうこく」と読みます。
英語では「Developing Country」と表記します。
「開発途上国」は、「経済発展の水準が、先進国に比べて低く、経済成長の途上にある国のこと」という意味があります。
「経済協力開発機構」の「開発援助委員会」が作成する、「援助受け取り国・地域リスト」に記載されている国や地域を指す言葉になります。
先進国と呼ばれる国に対して、開発半ばの国のことを指します。
例えば、「開発途上国」では、インフラが十分でない場合が多く、地方都市は舗装道路がほとんどない場合もあります。
このような場合は、「開発途上国は地方に行くと、未舗装の道路が少なくない」などという文章にできます。
「発展途上国」とは?
「発展途上国」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「発展途上国」は「はてんとじょうこく」と読みます。
英語では「Developing Country」と表記します。
「発展途上国」は、「発展や開発の途上にあり、現在は一人当たりの実質所得が低く、産業構造において、一次産品の比重が高い国のこと」という意味があります。
ちなみに「一次産品」とは、「自然の中で採取、採掘されて、加工されていない産出品」という意味があり、コメや小麦、綿花や原油などを指す言葉になります。
このように、「発展途上国」は、発展や開発の途上にあるため、貧しい暮らしをしている人々が少なくありません。
そのため、子供が学校に行くことすら困難な場合があり、「発展途上国においては、子供が学校に行くことすら、困難な場合がある」などという文章を作ることができます。
「開発途上国」と「発展途上国」の違い
「開発途上国」と「発展途上国」の違いを、分かりやすく解説します。
「開発途上国」は、「経済発展の水準が、先進国に比べて低く、経済成長の途上にある国のこと」という意味があり、「発展途上国」にも同じ意味があります。
実は、「開発途上国」と「発展途上国」は、英語にすると、「Developing Country」と表記します。
これを、日本語にするとき、「開発途上国」と訳するか、「発展途上国」と訳するかという違いだけになります。
そのため、「開発途上国」と「発展途上国」は、同じ国と地域のことを指し、何も違いがないということになります。
このように、「開発途上国」と「発展途上国」は、同じ意味がある同義語になります。
まとめ
「開発途上国」と「発展途上国」の違いについて見てきました。
2つの言葉は、実は「Developing Country」と英語表記する同じ言葉であることが分かりました。
そのため、「開発途上国」、「発展途上国」は、同じ意味を持つ言葉だと覚えておきましょう。