この記事では、「改造」と「改良」の違いを分かりやすく説明していきます。
「改造」とは?
改めて造ると書いて「改造」。
その言葉の通り、建物や機械、組織などにおいて、作り直すことを意味する言葉です。
その作り直す内容は様々で、単に手を加えるだけの行為から別の用途に叶うように作り変えることを意味する場合もあります。
また、「改造」の場合、その「改造」個所に何か不具合があるということではなく、手を加えることで自分好みにする、新しい機能を追加する、といったことが目的となります。
このような意味から「改造」は、「手直し」や「作り変え」、「変更」、「再構築」などと言い換えることができます。
「改造」の使い方
「改造」は、「改造する」や「改造された」、「改造した」などといった使い方のほか、「改造車」や「内閣改造」などといった言葉もあります。
「改良」とは?
改めて良くすると書いて「改良」。
その言葉の通り、不備がある点や悪い点、気になる点などを改めて良くすることを意味する言葉です。
「改良」の場合、それを行うことで、良くなったり、便利になったりと改善されることが大前提の行為となります。
このような意味から「改良」は、「改善」や「進歩」、「品質向上」、「品質改善」、「アドバイス」などと言い換えることができます。
「改良」の使い方
「改良」は、「改良する」や「改良された」、「改良した」などといった使い方のほか、「改良品」や「改良工事」、「品質改良」、「品種改良」などといった言葉もあります。
「改造」と「改良」の違い
改めて何かを行う行為としては同じ意味の「改造」と「改良」ですが、それ以外は全く異なったものとなります。
「改造」は、建物や機械、組織などにおいて、作り直すことを意味し、「改造」することによって、必ずしも良くなるといったことはありません。
それに対し、「改良」は、不備がある点や悪い点、気になる点などを改めて良くすることを意味し、「改良」することで良くなるものとなります。
このように、結果、必ず良くなるのか、そうでないのかといった違いが、「改造」と「改良」にはあります。
「改造」の例文
・『内閣改造が行われたそうだが、あまり、大きな変化は見込めないような気がします。』
・『今回、子供部屋をプチ改造した結果、子供たちから高評価を頂くことができました。』
・『この改造車では、車検に通りません。』
・『危険なので、絶対に電化製品を改造することはおやめください。』
「改良」の例文
・『新居を建てるため、購入した土地の地盤改良工事を行いました。』
・『品種改良のお陰で、私たちは美味しい野菜や果物を食べることができています。』
・『この商品には、まだまだ、改良の余地が残っていると思います。』
・『一部改良を加えるだけで、これほどおいしくなるんですね。』
まとめ
以上のように、「改造」と「改良」には、良くなるのか、そうとは限らないのか、といった違いがあります。
