「老婆心」と「お節介」の違いとは?分かりやすく解釈

「老婆心」と「お節介」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「老婆心」「お節介」の違いを分かりやすく説明していきます。

「老婆心」とは?

「老婆心」とは?

年をとった女性が程度を超えてあれこれと気を遣うこと、転じて、必要以上に面倒を見ようとする気持ちを、自分を控えめにしていう語です。

老婆とは、年齢をかさねた女性のことです。

何歳だという定義はありません。

「老婆心」は女性が持つ気持ちのことだけでなく、男性が持つ気持ちのことも意味します。

ペット飼育のことで説明をします。

ペットショップに行くと、かわいい子犬や仔猫たちがたくさんいます。

どの子もかわいいので、家に連れて帰りたくなる人もいることでしょう。

その場ですぐに決めてしまう人もいると思います。

しかし、本当に最後まで面倒を見れるでしょうか。

犬が高齢になれば、歯が抜けたり、常に舌をだらんと垂らした状態になるかもしれません。

おむつが必要な状態になるかもしれません。

それでもかわいいと思えるでしょうか。

他人がペットを購入することなので、何も関係がない人が口出しするのは、必要以上に面倒を見ることだといえるかもしれません。

それでも、そういったことを心配して忠告をするのは「老婆心」からです。

「老婆心」の使い方

必要以上に面倒を見る気持ちを、自分を控えめにしていう言葉として使用をします。

女性だけでなく、男性のことについても使用できます。

「お節介」とは?

「お節介」とは?

相手のことを思って手や口を出し、それが結果的に相手には余計であること、またそのさまやそういう人です。

実際に行動をすることも、口を出すことも、両方含みます。

35歳で独身の人がいたとします。

この人は好きで独身でいます。

それなのに、近所の人が「いい人がいるから」とお見合い写真を持ってきます。

独身者にとってはいい迷惑です。

好きで独身でいるので放っておいて欲しいです。

近所の人は相手を思ってお見合い相手を紹介していますが、よかれと思ってやっていることが相手には余計なこととして受け取られています。

いらない世話をやいているのです。

こういったでしゃばった行動が相手にはいらないものである場合を意味します。

「お節介」の使い方

相手を思って手や口を出したことが、相手にとってはいらないことである場合に使用をします。

実際に行動をすることにも、口を出すことにも使用できます。

「老婆心」と「お節介」の違い

「老婆心」と「お節介」の違い

「お節介」にはそれを受け取る側にとって迷惑といった意味合いがありますが、「老婆心」にはその意味はありません。

「老婆心」の例文

「老婆心」の例文

・『老婆心から言わせてもらいます』
・『老婆心ながらそう思った』
・『それを老婆心というのです』
・『老婆心が出てくる』

「お節介」の例文

「お節介」の例文

・『お節介をやかないでください』
・『お節介をやめて欲しい』
・『あの人はお節介だ』
・『いらぬお節介』

まとめ

まとめ

必要以上に世話をやくという意味を持つ2つの言葉ですが、それぞれの言葉が意味することは異なります。