「実務」と「業務」は類似の意味をイメージさせる混同しやすい言葉ですが、「実務」と「業務」の意味・使い方の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「実務」と「業務」の例文も紹介しながら、それぞれの意味の違いを分かりやすく説明していきます。
「実務」の意味や使い方
「実務」という表現は、「理論・指示・机上の学問などではなく、実際にやるべき目の前にある具体的な仕事」を意味しています。
「実務」の表現の使い方は、「あのベテラン社員は実務に習熟しています」のように、「実際的・具体的なやるべき仕事」を意味して使う使い方になります。
「業務」の意味や使い方
「業務」という表現は、「職業・事業などと関係する継続してやらなければならない一定範囲の仕事」や「家事以外の社会生活を営むために反復して行う活動(法律用語)」の意味を持っています。
「業務」の表現の使い方は、「滞りなく業務をこなすことが大切です」のように、「職業・事業活動と関係する決められた一定範囲の仕事」を指して使うという使い方になります。
「実務」と「業務」の違い
「実務」と「業務」の意味の違いを、分かりやすく説明します。
「実務」というのは、「理論(理屈)や経営ではなく、目の前にある実際にやるべき具体的な仕事」のことを意味しています。
それに対して、「業務」という言葉は「職業・事業などに関係する一定範囲の継続してやらなければならない仕事全体」や「職業活動以外も含む社会生活のために必要な反復・継続して行う活動」を意味しているという違いがあります。
「実務」という表現は「実際に頭脳と身体を動かしてやるべき具体的な仕事」に意味の重点があり、「業務」という表現は「継続してやらなければならない一定範囲(勤務時間・職務)の決められた仕事の全体」に意味の重点があるという違いを指摘できます。
「実務」を使った例文と意味を解釈
「実務」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「私は20年以上にわたって製造業の実務に従事してきたので、経営や事業計画のことはよく分かりません」
この「実務」を使った例文は、「実務」の表現を、「私は20年以上にわたり、製造業の現場における実際に体を使ってやるべき仕事に従事してきたので」という意味を持つ文脈で使っています。
「業務」を使った例文と意味を解釈
「業務」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「お店での食事を通してお客様にできるだけ満足して頂くことを目標に、日々の業務を遂行しています」
この「業務」を使った例文は、「業務」の表現を、「日々のやらなければならない継続的な一定範囲の仕事をやり遂げています」といった意味合いで使っています。
まとめ
「実務」と「業務」の意味の違いを分かりやすく解説しましたが、いかがだったでしょうか?
「実務」という表現は、「理論ではなく、実際にやるべき具体的な仕事」を意味しています。
それに対して、「業務」という表現は「職業・事業などと関係する義務的・継続的にやらなければならない一定範囲の仕事」の意味を持っています。
「実務」と「業務」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の説明を確認してみてください。
