「堪える」と「耐える」の違いについて紹介します。
さらに「堪える」と「耐える」を使った例文と意味を紹介し、解釈して行きます。
「堪える」の意味や使い方
「堪える」には、「苦しさや悲しさなどに屈せずに、我慢すること」という意味があります。
例えば、ここ数年の夏は、猛暑と呼ばれて、外出するだけで大汗をかくなど、苦しい思いをします。
しかし、このような暑さに屈せず、我慢している人は「夏の暑さに堪えられる、強い人」などと、「堪える」という言葉を使えます。
また「任務や負担に対応できる能力がある」という意味もあります。
「過酷な環境に堪えられる人材だ」などという使い方をします。
「耐える」の意味や使い方
「耐える」には「苦しいことや辛いこと、嫌なことをじっと我慢すること」という意味があります。
例えば、部活動をしている人は、連日の苦しい練習を、じっと我慢しているかもしれません。
このような様子を、「厳しい練習に耐えて、頑張る」などと「頑張る」という言葉を使った文章にできます。
また「耐える」には、「物理的に持ちこたえる」という意味があります。
「重さに耐える、建物」という言葉には、「重さを持ちこたえられる、建物」という意味があります。
「堪える」と「耐える」の違い
「堪える」と「耐える」という言葉の違いを紹介します。
「堪える」にも「耐える」にも、「辛い状況や厳しい状況に際して、精神的に我慢する」という意味が含まれています。
しかし「堪える」には「任務や負担に対応できる能力がある」という意味があり、「耐える」には、「物理的に持ちこたえる」という意味があるという点が、大きな違いになります。
「堪える」を使った例文と意味を解釈
「耐える」を使った例文を紹介し、意味を解釈します。
「潜水の選手は、海の底でも呼吸の苦しさに『堪える』能力が必要だ」
この例文は、海深くにもぐり浮上してくる潜水という種目の選手は、海の底に行った時の、呼吸の苦しみを我慢する能力が必要だという意味があります。
このように「堪える」には、「苦しさや悲しさなどに屈せずに、我慢すること」という意味があります。
「耐える」を使った例文と意味を解釈
「耐える」を使った例文を紹介し、意味を解釈します。
「生意気な後輩が、ことあるごとに逆らうため、憤慨に『耐えない』」
この例文は、生意気な後輩に逆らわれて、我慢できなくなるという意味があります。
このように、「我慢できなくなる」様子を、「憤慨に堪えない」などと、「堪える」を使った言い回しで表現できます。
まとめ
「堪える」と「耐える」という言葉の違いについて見てきました。
共通の意味を持つ二つの言葉の違いを知って、ふさわしいと思われる場面で使い分けるようにしましょう。