「凄惨」と「悲惨」の違いとは?分かりやすく解釈

「凄惨」と「悲惨」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「凄惨」「悲惨」の違いを分かりやすく説明していきます。

「凄惨」とは?

「凄惨」とは?

「凄惨」(せいさん)とは、酷く惨い(むごい)様子を表す言葉です。

よって、「凄惨な現場だったと聞いた」と使われた時には、それだけ酷い様子だったことが表現されています。

目を背けたくなるほどと解釈して構わず、爆弾によって多くの犠牲者が出たような時に用いられ、これ以上ないほどの惨い様子に対する表現になります。

人や動物が酷い被害に遭った時に使われることが多く、それらが絡まず、地震などで山やビルが崩れたといった時にはまず使いません。

「悲惨」とは?

「悲惨」とは?

「悲惨」(ひさん)は、とても悲しいと考えられる事柄に対して使われます。

「そこまでやって、結局駄目だったとは悲惨だなぁ」のように、目も当てられないという意味で使われる言葉です。

「交通事故という、とても悲惨な出来事があった」といったような使われ方になりますが、先の例のように、比較的軽く用いられる場合も多いので、どの程度のものなのかは使われ方によると考えていいでしょう。

「凄惨」と「悲惨」の違い

「凄惨」と「悲惨」の違い

「凄惨」「悲惨」の違いを、分かりやすく解説します。

「凄惨」は、人間を含む、生物が惨い目に遭う、遭ったといった時に使われることが多い言葉です。

それ以外のシチュエーションにも使われなくもありませんが、銃の乱射事件といったくらいのことでないと、この言葉で表すのは大袈裟になることが多いので注意してください。

「悲惨」は、目も当てられないという意味で広く使うことができ、「2時間も並んだのに、目の前で売り切れるという悲惨な目に遭った」などと、一般的に考えてそれほどのことでもない場合や、「戦争の悲惨さを後世に伝える」といった重い使い方もできる言葉です。

この戦争となると、「凄惨」の方を使ってもいいでしょう。

まとめ

まとめ

「凄惨」「悲惨」は、このような意味になります。

「凄惨」は、よほどの様子でないと使うことはない言葉だと覚えておいてください。