「寄与」と「付与」の違いとは?分かりやすく解釈

「寄与」と「付与」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「寄与」「付与」の違いを分かりやすく説明していきます。

「寄与」とは?

「寄与」とは?

「寄与」は、前提条件が役に立つことという条件があり、役に立つことを行うことや役に立つと思われることを寄付という形で行うことを意味します。

そのため、役に立たないことを付け加える場合、それは、「寄与」ではありません。

あくまで「寄与」は、役に立つことを後から付け加えると考えます。

「付与」とは?

「付与」とは?

「付与」は、与えるというだけで与えるものは別に役に立つものでなくともよいです。

言い方を悪く言えば、「付与」は厄介ごとを相手に押し付けることを「付与」ということも可能で、例を挙げれば、「山下さんにトイレ掃除を10日間付与する」という具合に厄介ごとを第3者に押し付けるために使用できます。

「寄与」と「付与」の違い

「寄与」と「付与」の違い

両者の違いは、役に立つことを与えるか、そうではないかです。

「寄与」は与えるものが絶対に役に立つというものが原則で、「付与」については与えるというだけで何を与えるかについてはわかりません。

よって「付与」は別に役に立つものを与えずとも厄介ごとを与えることでもよいのです。

「寄与」の例文

「寄与」の例文

・『地域社会に寄与する』
この例は、地域に対して貢献するというもので、「寄与」は役に立つ貢献をするということです。

たとえば、寄付だったり、医師であれば無料で診療を行うなどそのエリアにおいて貢献をして役に立つとみられることをすれば、「寄与」になります。

「付与」の例文

「付与」の例文

・『山田さんに謹慎25日間が付与された』
この例は、山田という人物に対して謹慎処分が25日間与えられたというものです。

「付与」は別にありがたいと感じたり、うれしいと感じるものや役に立つなというものを与えずともよく、不名誉というものを与えることも実は「付与」になり、この例はどちらかというと不名誉を与えて戒めるために、謹慎というものを山田さんに与えています。

まとめ

まとめ

「寄与」は、寄付という言葉のように役に立つこと前提で第3者に与えることなので絶対原則は役に立たないといけないという決まりがあります。

よって役に立たないことや者などを押し付ける場合、あえて「付与」という言葉を使用します。

「付与」は、かなり便利な言葉で何でも与えることが可能でプラスになるものからマイナスになるものまで様々です。

テレビゲームにおいては、「付与」という言葉は属性というものを与え、プレイヤーにとってプラスに働いたり、マイナスに働いたりする何かを与えます。

例を挙げれば、「借金を付与」という言葉はいわば借金を押し付けて与えているという例で厄介ごとの押し付けです。

「寄与」の場合、プラスの物事を与えるので借金を与えるということはできず、あえて与えるとすれば、「財産を寄与」という形で対象が得をしないといけません。

ですので両者の違いは、得をすることであるかそうではないかと考えるとわかりやすいでしょう。