この記事では、「低下」と「低減」の違いを分かりやすく説明していきます。
「低下」とは?
「低下」の意味と使い方について紹介します。
「低下」の意味
「低下」は「ていか」と読みます。
意味は「低くなること」「下がること」「ものごとの質や程度が悪くなること」です。
「低下」の使い方
「低下」は、ものの質や程度などが下ったり、悪くなることを言います。
通常の基準よりも下がる時に使われますが、それにより好ましくない方向になるというニュアンスが含まれています。
例えば「集中力が低下する」と言う場合、今まで一定のレベルを維持していた集中力が下ってくることを表します。
「品質が低下する」と言う場合、その物の素材や機能が下って悪くなることを表します。
「低下」の反対語は「上昇」で、「高まること」という意味です。
「低減」とは?
「低減」の意味と使い方について紹介します。
「低減」の意味
「低減」は「ていげん」と読みます。
意味は「へること・へらすこと」「値段が安くなること」です。
「低減」の使い方
「低減」は、あるもの自体が減ること、意図的に減らすことを言います。
減らすことにより悪い結果になるだけではなく、良い結果になることもあります。
「騒音を低減する」は、機械など騒音を減らして、人が気持ち良く過ごせる様にすることを表します。
「砂糖を低減する」は、普段摂取している砂糖の量を減らすことを表します。
「低減」の反対語は「増量」であり、「量が増えること」という意味です。
ここからも、何かの程度が下るのではなく、物が減るという意味であることが分ります。
「低下」と「低減」の違い!
「低下」は、「ものの質や程度が下ったり、悪くなること」です。
「低減」は、「数値で表せるものの量が減ること」です。
まとめ
今回は「低下」と「低減」の違いをお伝えしました。
「低下は下がって悪くなること」、「低減は何かの数量が減ること」と覚えておきましょう。