この記事では、「訪日」と「来日」の違いを分かりやすく説明していきます。
「訪日」とは?
「訪日」は、日本を訪れるという意味で日本を訪れるものは、だれでもよく、言い換えれば、人間である必要性も実はありません。
そのうえで、「訪日」は日本に向かう側の視点が強く出ている言葉で、「アメリカ選手が日本でプロ野球に参加するために訪日する」と話を切り出せば、これは相手の選手側の主点で日本で野球をするために日本を訪れるわけです。
「来日」とは?
「来日」は、外国籍の方が日本を訪れることで、日本人側から見て、外国の方が日本にやってきましたというのが「来日」です。
よって、大統領が日本に訪れた際「○○大統領が来日」と話をニュースキャスターが切り出すのはこれは日本人側から見て、大統領が日本に訪れましたと述べているにすぎません。
「訪日」と「来日」の違い
両者の違いは、受け手側が異なる点で、「訪日」は日本に向かう外国籍の方の視点ですが、「来日」は、日本に外国籍の方が来る際に迎え入れる日本側の視点であるという違いです。
よって、相手側の視点を述べる場合、「訪日」という言葉を使用し、日本側の視点を述べる場合「来日」になります。
「訪日」の例文
・『アメリカ人の野球選手が日本のスタジアムで日本選手と戦うために訪日する』
この例は、アメリカ人の野球選手が日本の野球スタジアムで日本人と戦うために日本を訪れるというものです。
このケースの場合は、相手側の視点を述べており、なぜやってくるかを相手側の視点から述べており、その理由が日本のスタジアムで日本人と野球で戦うことになります。
「来日」の例文
・『アメリカ大統領が来日する』
この例は、日本側の目線でアメリカ大統領が日本にやってくると述べている例です。
主観が日本人寄りになるため、お話の切り出しにおいては、日本に何をしにやってくるというようなお話になるための前振りです。
まとめ
「訪日」については、目線が相手側の目線に立ち何をするために訪れるかが重要でニュースにおいては、相手側が何を望むが故日本に来るかを説明するのがこの言葉で、要は前振りです。
しかし、「来日」のほうが多くニュースでは使用されており、この言葉のほうが自分たちの目線で物事を言ってもよいが故、使い勝手がとてもよく、現在においてはニュースでは「来日」という言葉のほうがよく使用されています。
これについては、なぜやってくるという説明をするうえで、相手側の目線に立たなくとも自分たちの目線でそれが理解できるが故、「来日」という言葉の方が好まれるようになり現在においては、「訪日」という言葉はニュースではあまり耳にしません。
よほど古い映画などの作品でない限り、「訪日」という言葉は登場せず、恐らく、小説においても同様に「訪日」という言葉は相手の目線で物事を述べることが可能な小説でも案外と出てこない言葉であると思われます。