この記事では、「既往」と「既存」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような意味と違いがあるでしょうか。
「既往」とは?
「既往」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「既往」は、「きおう」と読みます。
「既往」は、「過去。
また、すんでしまった事柄」という意味があります。
過去のことや、もうすんでしまった事柄に対して、「既往」という言葉を使います。
「既往症(きおうしょう)」という言葉があり、「これまでにかかったことのある病気で、現在は治癒しているもの」という意味があります。
かつてはかかってしまった病気で、今は治癒している病気のことを、「既往」という言葉を使い、「既往症」と呼びます。
また、これらの個人が持つ、過去の病気の記録のことを、「既往歴」などと呼ぶことがあり、医師に診察を受ける時に聞かれる場合があります。
「現在かかっている病気の治療の参考にするために、既往歴を医師に聞かれる」などという文章を作ることができます。
「既存」とは?
「既存」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「既存」は「きぞん」、「きそん」と読みます。
「きぞん」と読む場合が多いですが、本来は「きそん」が正解となります。
「既存」は、「以前から存在すること」という意味があります。
今できたばかりのものではなく、昔からあるものを「既存」と呼びます。
例えば、スポーツイベントを開くために、新しい会場を作るのではなく、すでにある会場を使用することがあります。
この場合は、「既存のスポーツ会場で大会を開く」などという文章にできます。
また、商品を開発するときに、まるで新しい発想で商品開発をするのではなく、すでにあるアイデアを使って、新しい商品を作る場合は、「既存のアイデアを用いて、新商品を開発する」などという文章にできます。
さらに、ある業界でトップになるためには、その業界に昔から存在している企業との競争に、打ち勝つ必要があります。
このような場面では、「既存企業との競争に勝ち、業界トップを目指す」などという文章にできます。
「既往」と「既存」の違い
「既往」と「既存」の違いを、分かりやすく解説します。
「既往」は、「過去。
また、すんでしまった事柄」という意味があります。
一方で、「既存」は、「以前から存在すること」という意味があります。
このように、「既往」と「既存」は、大きく意味が違うことが分かります。
過去にあった出来事や、すでに終わった出来事のことを「既往」と呼び、以前からあるもののことを「既存」と呼ぶという意味の違いがあるため、今あるものは「既存」という言葉を使い、今はないものは「既往」と呼ぶようにしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
「既往」と「既存」の違いについて見てきました。
2つの言葉には、大きな意味の違いがありました。
2つの言葉の意味の違いを知ることで、きちんと使い分けることができるようになりそうです。