この記事では、「嬉しい」と「喜ばしい」の違いを分かりやすく説明していきます。
「嬉しい」とは?
「嬉しい」には3つの意味があります。
1つめは、自分の望む通りになって心が満たされた状態であると感じ、気持ちが快適なさまです。
作家のサイン会がありました。
この作家の作品が大好きで、すべての作品を読んでいます。
大好きな作家に会いたいと思っていたので、サイン会で出会えたことで非常に心が満たされ、明るい気持ちになりました。
作家に会いたいということが自分の望みで、その通りになったことで心が満たされています。
そのときの気持ちがこの言葉が意味するものです。
2つめの意味は、相手がしてくれたことに対して感謝しているさまです。
飲食店で食事をすることにしました。
なじみの店で普段からよく利用をしています。
今日は天ぷらそばを注文しました。
通常は、そばの上に天ぷらが2つのっているだけなのですが、今日はかまぼこを2個おまけでつけてくれました。
店の人がしてくれたかまぼこのおまけに感謝する気持ちを持った場合を「嬉しい」といいます。
3つめは俗な言い方で愛すべきであるのです。
かわいいといった意味になります。
「嬉しい」の使い方
望み通りになって心が満たされたときの明るい気持ちや、相手の行為への感謝の気持ちに使用をする言葉です。
「喜ばしい」とは?
そのことがあって心が満たされて明るい気持ちであることです。
他の人にとって心が満たされた状態であろうというときに、第三者の立場から使用をする言葉です。
子どもの成長について説明をします。
ここに登場をするのは子ども、親、親の友人です。
これまで親が何でもやっていましたが、子どもがだんだんと自分から進んで料理をしたり、洗濯物をたたんだりなどをするようになりました。
今までまったくできなかったことができるようになってきたのです。
子どもの成長は親として、心が満たされるような気持ちが明るくなるような事柄でしょう。
それを見ていた友人は「子どもの成長は喜ばしいことだね」といいました。
友人の子どもではないので、子どもが成長したからといって心は満たされないでしょう。
しかし、子どもの親にとっては心が満たされるような事柄です。
それを第三者の友人からすると「喜ばしい」になります。
「喜ばしい」の使い方
他の人にとって明るい気持ちになる状態を、第三者からよいことだとしていう言葉です。
「嬉しい」と「喜ばしい」の違い
心が満たされた明るい気持ちという意味が似ていますが、この言葉を使う人が違います。
前者は気持ちが明るくなっている本人が使用することが多く、後者は第三者が使用することが多いです。
「嬉しい」の例文
・『嬉しい出来事』
・『プレゼントをもらって嬉しい』
「喜ばしい」の例文
・『企業にとっても喜ばしいことだ』
・『優勝したことは喜ばしい』
まとめ
2つの言葉は意味が似ていますが、使い方に違いがあります。