「感想」と「評価」は類似した意味を持っている紛らわしい言葉ですが、「感想」と「評価」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?
この記事では、「感想」と「評価」の意味の違いを分かりやすく説明していきます。
「感想」の意味や使い方
「感想」という表現は、「ある物事・作品について、感じたり思ったりしたこと」や「ある物事を経験して感じた所感・感懐」のことを意味しています。
「感想」の表現の使い方は、「修学旅行についての感想を述べました」のように、「ある物事を経験したり本を読んだり(映画を鑑賞したり)して、何かを感じたり思ったりした時」に使うという使い方になります。
「評価」の意味や使い方
「評価」という表現は、「物事・人物の善悪・美醜・能力などについて、その価値(程度)を判断すること」や「ある品物(商品)の値段を決めること、物・人を値踏みすること」を意味しています。
また「評価」という言葉には、「ある物事・人物の価値や意義を認めること、承認すること」という意味合いもあります。
「評価」の表現の使い方は、「彼の実績を評価しています」のように、「ある物事・人物の善悪や能力の高低について価値判断する場合、その価値・意義を認める場合」に使うという使い方になります。
「感想」と「評価」の違い
「感想」と「評価」の意味の違いを分かりやすく解説していきます。
「感想」という表現は、「ある物事・作品(本・映画)について、感じたり思ったりしたこと」や「ある物事に対する所感・感懐」を意味しています。
それに対して、「評価」という表現は「物事・人物の善悪・美醜・能力などについてその価値を判断して定めること」や「ある品物(商品)の価格を値踏みして決めること」を意味しているという違いがあります。
「感想」という言葉には、「評価」にあるような「品物の価格を定める・物事や人の価値を判断して決める」などの意味合いはないのです。
「感想」を使った例文と意味を解釈
「感想」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「気になる本を読んだ後には、読書感想文のノートに簡単な感想を書き残すようにしています」
この「感想」を使った例文は、「感想」の表現を、「読書感想文のノートに、簡単に思ったこと・感じたことを書き残すようにしています」という意味を持つ文章で使っています。
「評価」を使った例文と意味を解釈
「評価」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。
「彼女のピアノの演奏技術と感情を揺さぶる表現力は、ピアノコンクールで高く評価されました」
この「評価」を使った例文は、「評価」の表現を、「ピアノコンクールで演奏技術・表現力の価値(技術・表現力の高さ)を認められました」という意味合いで使っています。
まとめ
「感想」と「評価」の意味の違いを分かりやすく解説しましたが、いかがだったでしょうか?
「感想」という表現は、「ある物事・作品について、感じたり(考えたり)思ったりしたこと」を意味しています。
それに対して、「評価」という表現は「物事・人物などの善悪・美醜について価値を判断して定めること、その価値を認めること」や「ある品物の価格を値踏みして決めること」を意味しています。
「感想」と「評価」の意味の違いを詳しく調べたい時には、この記事の説明をチェックしてみてください。