一見、同じ行動のように思える「衝動的」と「突発的」にも明確な違いがあります。
この記事では、「衝動的」と「突発的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「衝動的」とは?
心を突き動かされるままに、何が良いことか、悪いことかなど考えることもなく行動してしまうことを「衝動的」と言います。
「衝動的」な行動を行う時は、決して、冷静ではありません。
冷静な判断などできない状態が多く、感情のまま行動してしまうものとなります。
そして、その感情は非常に激しく見境などありません。
「衝動的」の使い方
「衝動的な行動」、「衝動的な動作」、「衝動的な人」、「衝動的な犯行」、「衝動的に口にする」といった形で用います。
「突発的」とは?
事件などが突然起こることを「突発的」と言います。
「突発的」に起こることは、思いもかけずに起こることで、前触れなどはなく、出し抜けに物事が起こることを意味します。
不意に起きてしまうため、予測など行うことはできません。
確率で言えば、予期できないほど、非常に小さいものとなります。
また、「突発的」に起こることに対し、自分の意志が繁栄されることもありません。
「突発的」の使い方
「突発的な行動」や「突発的な事故」、「突発的状況」、「突発的な出来事」、「突発的な嵐」といった形で用います。
「衝動的」と「突発的」の違い
「衝動的」は、心を突き動かされるままに行動することを意味し、その際、善悪など考えてはいません。
善悪など一切考えず、感情のまま行動することが「衝動的」です。
一方、「突発的」は、突然起こることを意味し、そのことを予期することなどできない状況を意味します。
そのため、「衝動的な行動」は、感情のまま動くことを指し、「突発的な行動」は、予期できないような突然の行動を意味するものとなります。
この違いは同じ行動でも大きな違いを意味します。
「衝動的」の例文
・『よく、衝動的な犯行と思われるという言葉を聞くが、本当に衝動的に人を殺すことなどできるのだろうか』
・『お気に入りのシリーズ最新作を見つけ、財布の中身も確認せずに衝動的に買ってしまいました』
・『衝動的に口から出た言葉でも、相手を深く傷つけることがあります』
・『旦那は、まるで子供のように衝動的な行動ばかりで困ってしまいます』
「突発的」の例文
・『日本列島は、突発的な寒気に襲われ日本海側は大雪に注意が必要です』
・『あまりにも、突発的な出来事でその場から逃げることさえできませんでした』
・『突発的な風によって、物置の屋根が飛ばされてしまいました』
・『この場所で突発的な事故が発生し、大切な命が失われてしまいました』
まとめ
このように、「衝動的」と「突発的」が持つ意味は異なります。
何も考えず思いのまま動くことが「衝動的」。
予期できないような突然起こることが「突発的」となり、それぞれ、異なった意味を持ち、適切に使い分ける必要があります。
