この記事では、「直接原因」と「根本原因」の違いを分かりやすく説明していきます。
「直接原因」とは?
「直接原因」とはなんらかの物事、特にアクシデントやトラブルが起きた際に、それを実際に引き起こした要因を指します。
例えば何か重い物を抱えて運んでいる時に、力の限界でそれを落としてしまい、運んでいた物が破損してしまった場合、落としてしまったことが破損の「直接原因」です。
「直接原因」は物事が起きる直前にできる物であり、そのせいでなんらかの物事、アクシデントが起きます。
起きた時には気付かず、何かが起きていたことに後で気付いた場合でも、「直接原因」は気付いた直前ではなく、その何かが発生する直前に「直接原因」となる決定的な事があったはずです。
「直接原因」は再現性がない偶然である事も多いので、同じ物について何度も問題が発生したとしても、毎回「直接原因」が異なっている事もあり得ます。
「直接原因」は基本的に、適切に気をつければ同じ「直接原因」で問題が発生することを避ける事が可能です。
「根本原因」とは?
「根本原因」とはアクシデントやトラブルなどの問題が起きる原因の中でも、そもそもの理由や要因です。
「直接原因」で例に挙げた、重いものを抱えて運び、結果的に落として破損したケースの場合、力不足なのに重い物を抱えて運ぼうとしたことが「根本原因」になります。
抱えて運ばずに台車に乗せて運ぶなどすれば、腕の力不足が原因で落とすことは防げました。
「根本原因」は問題が起きる元々の理由であり、再現性が高いものです。
そのため同じ物を用意しなおしても、以前と同じように取り扱っていれば、また同じような問題が発生します。
「根本原因」は気をつければ問題の発生を回避できる事もあれば避けられないこともあり、対策ができるとは限りません。
「直接原因」と「根本原因」の違い
「直接原因」と「根本原因」の違いを、分かりやすく解説します。
「直接原因」はアクシデントや問題を引き起こした決定的な行為や要因で、「根本原因」はその問題が起きてしまうそもそもの理由です。
どんな問題でもまずは「根本原因」があり、それのせいで「直接原因」となったことが、物語が起きる決定打となります。
「直接原因」は表面的なものであり、同じことをしないように気を付けていれば、同じ原因で物事が起きる事態を避けることが可能です。
ですが「根本原因」は表面に現れないこともあり、「直接原因」に気をつけていても「根本原因」のせいで似た問題が起きる可能性もありますし、「根本原因」に気をつけても対処できず、対策に抜本的な見直しが必要になるケースもあります。
まとめ
どんな物事でもそれが発生するには「直接原因」と「根本原因」があるものですが、これらの言葉は特に問題が起きた際に、再発防止の対策を考えるための確認に使われます。
「根本原因」から対策できれば「直接原因」も起きなくなりますが、「根本原因」には対策不可能なこともあるのが難点です。