「大事」と「大切」の違いとは?意味を詳しく解釈

「大事」と「大切」の違い言葉・カタカナ語・言語

「大事」「大切」はほとんど同じような意味を連想させる区別しにくい二つの言葉ですが、「大事」「大切」の意味の違いを正しく理解できているでしょうか?

この記事では、「大事」「大切」の違いを分かりやすく説明していきます。

「大事」の意味や使い方

「大事」の意味や使い方

「大事(だいじ)」という言葉は、「自分にとって必要(重要)なものとして、注意深く丁重に取り扱うさま」を意味しています。

「大事」には、「重大あるいは深刻な意味を持つ事柄(事態)」という意味合いもあります。

「大事」の使い方は「大事なイベントが控えているので体調管理に気をつけています」のような文章で、「自分にとって必要で丁寧に扱っている(接している)さま」の意味合いで使うことができます。

「大切」の意味や使い方

「大切」の意味や使い方

「大切(たいせつ)」という表現は、「心情的(感情的)に必要としていて、慎重に(注意深く)扱ったり接したりしているさま」の意味合いを持っています。

「大切」の使い方は「大切な人だからこそ、自分にできるアドバイスをしたいのです」の例文のように、「心理的に必要としていて丁寧に扱っているさま」の意味を持つ言葉として使えます。

「大事」と「大切」の違い

「大事」と「大切」の違い

「大事」「大切」の意味の違いを、分かりやすく解説します。

「大事」という表現も「大切」という表現も、「自分にとって必要なものや人を、壊さないように(失わないように)丁寧に扱うさま」を意味していますが、「大切」のほうが「個人的な感情の思い入れが強い」という意味のニュアンスの違いがあります。

「大事」という言葉は「自分にとって客観的に必要」の意味合いが強いのですが、「大切」という言葉は「自分にとって主観的・心情的に必要」の意味合いが強いという違いを指摘できるのです。

また「大事」という表現には、「大切」にはない「深刻・重大な事態」という意味合いがある違いもあります。

「大事」を使った例文と意味を解釈

「大事」を使った例文と意味を解釈

「大事」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「大事にしてきた機械式の高級時計が急に動かなくなったので、近所の時計屋に修理に出すことにしました」

この「大事」を使った例文は、「大事」の表現を、「自分にとって必要で注意深く慎重に取り扱ってきた機械式の高級時計が、急に動かなくなったので」という意味を持つ文章で使用しています。

「大切」を使った例文と意味を解釈

「大切」を使った例文と意味を解釈

「大切」を使った例文を紹介して、その意味を解釈していきます。

「大切な人を永遠に失った悲しみは、同じような体験をした人にしか分からないところがあるのです」

この「大切」を使った例文は、「大切」という表現を、「自分にとって感情的・心理的に必要であり、丁寧に慈しんで接してきた人を、永遠に失った悲しみは」という意味合いで使っています。

まとめ

まとめ

「大事」「大切」の意味の違いを詳しく説明しましたが、いかがだったでしょうか?

「大事」という言葉は、「必要なものとして、注意深く取り扱うさま」「重大な意味を持つ事柄」を意味しています。

それに対して、「大切」というのは「心から必要にしていて、丁寧に(慎重に)扱ったり接したりするさま」の意味合いを持っています。

「大事」「大切」の意味の違いを詳しく知りたい時には、この記事の解説をチェックしてみてください。