この記事では、「大丈夫」と「平気」の違いを分かりやすく説明していきます。
「大丈夫」の意味や使い方
「大丈夫」の意味と使い方について紹介します。
意味
「大丈夫」はだ「だいじょうぶ」と読み、以下の3つ意味があります。
1つ目は、「あぶなくなくて安心できる様子」「強くてしっかりしている様子」という意味で、人の身体や物理的なものに病気や問題などがない様子のことを言います。
2つ目は、「間違いない、確かな様子」という意味で、信頼できる様子のことを言います。
3つ目は、「要・不要、可・不可、承諾・拒否」という意味で、とっさにひとから声を掛けられた時に「問題ない」と返事をする時の表現です。
使い方
「大丈夫」は形容動詞で、「大丈夫だ・である」と使ったり、会話では「大丈夫」と単語だけで意味が通じます。
その時のシーンによりますが、いずれにしても「問題ない」「安心できる」という意味で使われます。
「大丈夫」は、小説や物語などでは「立派な男性」という意味で使われることもあります。
「丈」は、長さの単位のことで、「夫」は「男性」という意味があります。
つまり、「大丈夫」は「身の丈の大きな男性」という意味の言葉だったのです。
「大きな男性」→「強い男性」→「確かで安全」という意味に変化していきました。
「平気」の意味や使い方
「平気」の意味と使い方について紹介します。
意味
「平気」は「へいき」と読み、以下の2つの意味があります 1つ目は「心が落ち着いている様子」という意味で、同様せずに静かな態度でいることを言います。
2つ目は「気にしないこと」「心配しないこと」という意味で、気がねせずに行動できることを言います。
使い方
「平気」は形容動詞で、「平気だ・である」と使ったり、会話では「平気」と単語だけで使われることもあります。
「平」は「たいら」とも読み、「ひらたい」「おだやか」「やすらか」「ひとしい」などの意味があります。
つまり、「穏やかな気持ち」という意味で使われているのです。
お芝居などで「平気の平左(へいきのへいざ)」という言葉が使われることがあります。
これは「平気の平左衛門」の略で、「まったく平気、少しも気に掛けていない」という意味を強調した言葉です。
「大丈夫」と「平気」の違い
「大丈夫」は、対象となる人やものの「身体」「本体」に問題がない、という意味で使われることが多い言葉です。
「平気」は、対象となる人やものの「内面」「気持ち」に問題がない、という意味で使われることが多い言葉です。
「大丈夫」を使った例文と意味を解釈
「買い物帰りに転んだが、卵は大丈夫だった」
買い物帰りに転んでしまったのですが、卵が壊れずに無時だったと言っています。
「平気」を使った例文と意味を解釈
「彼は平気で嘘をつく」
何も心にやましく感じることなく普段のままの様子で嘘をつく人であると言っています。
まとめ
「大丈夫」と「平気」は、「物理的」「内面的」という違いがあります。
あくまで厳密な違いであり、日常会話ではどちらもほぼ同じ意味で使われています。