「緩慢冷凍」と「急速冷凍」の違いとは?分かりやすく解釈

「緩慢冷凍」と「急速冷凍」の違い専門用語・業界用語

皆さんは「緩慢冷凍」「急速冷凍」という冷凍方法のことをご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「緩慢冷凍」「急速冷凍」の違いを分かりやすく説明していきます。

「緩慢冷凍」とは?

「緩慢冷凍」とは?

「緩慢冷凍」「かんまんれいとう」と言います。

この「緩慢冷凍」とは「食料品を冷凍する時に、その食品の中心温度が-5℃~-1℃の範囲内である最大氷結晶生成帯と呼ばれる温度帯の中で30分以上の時間をかけてと食料品を冷凍する方法」のことを言っています。

「緩慢冷凍」は、最大氷結晶生成帯内で凍結する時間が長いために食品中の氷の結晶が大きくなる特性が見られるのです。

「急速冷凍」とは?

「急速冷凍」とは?

「急速冷凍」「きゅうそくれいとう」という読み方になるのですが、「急速に冷凍すること」を意味している冷凍方法。

その急速の時間や速さは、前述の最大氷結晶生成温度帯(-5℃~-1℃)の中で氷に時間を30分以内としています。

「緩慢冷凍」と「急速冷凍」の違い

「緩慢冷凍」と「急速冷凍」の違い

では、ここで「緩慢冷凍」「急速冷凍」の違いを見ていきましょう。

実際にどのような違いがあるのでしょう?前述の通り2つの冷凍方法でキーとなるのが、最大氷結晶生成温度帯です。

食料品の中に含まれる水分が、水から氷に変わっていく温度帯が-1℃~-5℃を速い時間で変化していくのが「急速凍結」となります。

時間で言えば30分以内。

一方の「緩慢凍結」はゆっくりと凍らせていく方法で時間は30分以上となるのです。

ここで2つの凍結方法を整理すると、「急速凍結」「最大氷結晶生成帯をスピーディーに超えることで氷の結晶を大きくさせないようにすることで、食品の質を冷凍前に近い状態が保たせる凍結方法」であり、「緩慢凍結」「30分以上じっくりと時間をかけて氷の結晶を大きくさせる冷凍方法」と言うことができます。

「緩慢冷凍」の例文

「緩慢冷凍」の例文

では、ここで「緩慢冷凍」の例文を見てことにしましょう。

・『緩慢冷凍はじっくりと時間をかけて食品を冷凍されていくので、食品の氷の結晶が大きくなってしまいます。そのために食品の細胞組織に負荷がかかってしまうので、品質が変わってしまんですね。』
・『冷凍方法に緩慢冷凍ってあるけど、家にある冷蔵庫の中の冷凍庫がこの冷凍方法になるんだ。冷凍するって言っても本来の味が変わってしまうってことなんだね』

「急速冷凍」の例文

「急速冷凍」の例文

では、次に「急速冷凍」の例文を見ていくことにしましょう。

具体的な以下のような文章が挙げられます。

・『この頃の冷蔵庫って急速冷凍って機能が特徴ってコマーシャルで言ってるけど、食材の本来の味が損なわないってことみたいだね。僕は肉料理が好きなんでいいかもしれないな』
・『急速冷凍ってホントに味が変わらないって本当なの?』

まとめ

まとめ

ここまで「緩慢冷凍」「急速冷凍」の意味や違いを説明してきましたが、家庭で使う現在の冷蔵庫などでも「急速冷凍」が増えているような感じがあります。

この2つの言葉について知識として知っておくこともいいでしょう。