この記事では、「旧暦」と「新暦」の違いを分かりやすく説明していきます。
「旧暦」とは?
「旧暦」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「旧暦」は「きゅうれき」と読みます。
「旧暦」は、改暦があったとき、それ以前に使われていた「暦法(れきほう)」のことを指します。
反対語は「新暦」とあります。
ほとんどの国で、現在の暦法はグレコリオ歴になるため、グレゴリオ暦にする前の暦法を「旧暦」と言います。
日本の場合は、グレゴリオ暦の前は、「天保暦(てんぽうれき)」が使われていたため、これが「旧暦」になります。
天保15年の元旦から、明治5年の12月2日までの29年間使われていました。
「天保暦」は「太陰太陽暦(たいいんたいようれき)」の暦法で、渋川景佑らが西洋天文学の成果を取り入れながら、完成された暦になります。
現在でも、カレンダーに掲載されるなど、「旧暦」は生きていて、有名なのが「二十四節気(にじゅうしせっき)」になります。
「春分」や「秋分」などは、現在でも意識されていて、お祭りやお祝いなどが催されることがあります。
「新暦」とは?
「新暦」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「新暦」は「しんれき」と読みます。
「新暦」は、改暦があったとき、新しく用いることになる暦法のことを指します。
多くの国で「新暦」は現行の暦である、「グレゴリオ暦」を指します。
グレゴリオ暦は、ローマ教皇グレゴリウス13世が、ユリウス暦を改良するよう命じ生まれたもので、1582年から使われている暦法になります。
「太陽暦」として世界各国で使われています。
日本でも、明治5年から採用され、「旧暦」である天保暦の12月2日の翌日を、グレゴリオ暦による、明治6年の元旦としています。
このため「旧暦」と「新暦」では、約一か月の誤差が生じています。
「新暦」は新しい暦法を意味するため、例えば、江戸時代の「寛政暦(かんせいれき)」の時代に生きた人からすれば、次に使用されることになる「天保暦」が、「新暦」と言うことになります。
このように、暦法が変わるときに、次に登場することになる暦法を「新暦」と呼びます。
「旧暦」と「新暦」の違い
「旧暦」と「新暦」の違いを、分かりやすく解説します。
「旧暦」は改暦がある時、以前に使われていた暦法を指します。
一方の、「新暦」は改暦があった時、新しく使われることになる暦法を指します。
同時に、現在の暦法であるグレゴリオ暦が「新暦」と呼ばれて、以前使われていた「天保暦」が「旧暦」と呼ばれることもあります。
特に、「旧暦」という言葉を使う場合は、「天保暦」や、太陽太陰暦のことを指すことになります。
まとめ
「旧暦」と「新暦」の違いについて見てきました。
どちらも、暦に関する言葉で、新しい暦法を「新暦」、以前の暦法を「旧暦」と呼ぶことが分かりました。
カレンダーを見たときに、「旧暦」の意味が分かるようになるのではないでしょうか。