みなさんは「祈年祭」と「新嘗祭」という行事がどのような意味を持っているかご存知でしょうか?
そこでこの記事では、「祈年祭」と「新嘗祭」の違いを分かりやすく説明していきます。
「祈年祭」とは?
「祈年祭」は「きねんさい」という読み方となります。
この「祈年祭」とは「旧暦2月4日に宮中で五穀の豊作を祈る神事」ですが、「稲を中心に他の穀類まで含まれた成熟を祈る祭りのこと」を意味しています。
「新嘗祭」とは?
「新嘗祭」は「にいなめさい」という読み方になります。
この「新嘗祭」は「陰暦11月の中の卯の日、今における11月23日に行う宮中行事」ですが、「天皇が新穀を天地の神に供えて自らもこれを食する祭事」となっています。
いわゆる「新穀の収穫に感謝する祭」となるいですが、その年の収穫に感謝して新穀を神様にお供えし翌年の豊穣を願う行事です。
「祈年祭」と「新嘗祭」の違い
では、ここで「祈年祭」と「新嘗祭」の違いを見ていくことにいたしましょう。
どのような相違点があるのでしょうか?「祈年祭」は「年穀の豊穣と国家の安泰を祈る祭り」であり「年の始めに豊作を願う春祭と同じ意味を持っています。
「新嘗祭」は「春に年穀の五穀豊穣を祈り、秋に豊作を感謝する祭り」です。
昔は新嘗祭を行うのが農耕に関する祭祀儀礼の基本となっていたのです。
このことから「祈年祭」は「年穀の豊穣と国家の安泰を祈る祭り」、「新嘗祭」は「春に年穀の五穀豊穣を祈り、秋に豊作を感謝する祭り」なのです。
「祈年祭」の例文
ここで、「祈年祭」の例文を見ていきましょう。
どのような文章になるでしょう?
・『歴史で祈年祭って習ったのはかなり前なんだけど、一体どのような行事なんだっけ?天皇にかかわるお祭りなんだよね?』
・『祈年祭って、その年の穀物が豊かに実ることを祈った祭りなんだけど、それだけでなく国家の安泰も天皇陛下を祈られる祭りなんだ』
「祈年祭」の例文では、この行事がどのようなものなのかを説いていたり応えている内容となっていますが、それだけ多くの国民が認識できていないのかもしれません。
「新嘗祭」の例文
続いて「新嘗祭」の例文を見ていきましょう。
具体的には以下のようなものが挙げられます。
・『新嘗祭がどんなものなのか知らなかったんだけど、天皇陛下が即位されてから、すごく関心が出て来たんだ』
・『新嘗祭って皇室行事の中で最も大切な行事の1つなんだよね。でも、どのような内容なのかトップシークレットになってるみたい』
天皇陛下の即位によって、多くの人たちが「新嘗祭」に対する関心が増えたような感じがあります。
まとめ
ここまで「祈年祭」と「新嘗祭」の意味や違いを説明してきました。
これらの行事は普段の生活の中ではあまり意識することはありませんが、これらの祈りの行事を天皇陛下が行うことで私たちの国家安寧が保たれているということを知っておく必要があると、皇室に対する関心が深くなってきます。