この記事では、「感情的」と「論理的」の違いを分かりやすく説明していきます。
「感情的」とは?
「感情的」は「かんじょうてき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「感情に関すること」という意味で、人が刺激を受けた時に生じる、喜怒哀楽などの心の動きが関係している事柄のことです。
2つ目は「理性を失って興奮する様子」という意味で、その時の激しい気持ちが押さえられなくなり、思うままにたかぶる様子のことです。
3つ目は「相手の情に訴える様子」という意味で、自分が主張したいことを、悲しみや辛さ、喜びや期待などの気持ちを込めて表現することです。
上記に共通するのは「心の動きを表現する」という意味です。
「感情的」の使い方
「感情的」は「感情に関すること」「理性を失って興奮する様子」「相手の情に訴える様子」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「感情的だ・である」と使われたり、形容詞として「感情的な意見」などと使われたり、副詞として「感情的に言う」などと使われます。
基本的に、喜怒哀楽などの心の動きを表に出して行動する傾向があることに使われる言葉です。
「論理的」とは?
「論理的」は「ろんりてき」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「思考や論証の組み立てに関すること」という意味で、ものごとの考え方に関することです。
2つ目は「論理学の法則に叶っている様子」という意味で、思考の法則・形式を明らかにする学問の内容に沿った考え方をすることです。
3つ目は「筋道立ててものごとを考える様子」という意味で、ものごとの考え方が理屈に合っている様子のことです。
4つ目は「推理や考え方が巧みである様子」という意味で、普通の人が気づかない様な点に目を付けて、そこをよりどころとして理に叶った考え方をすることです。
上記に共通するのは「筋道立てて考える」という意味です。
「論理的」の使い方
「論理的」は「思考や論証の組み立てに関すること」「論理学の法則に叶っている様子」「筋道立ててものごとを考える様子」「推理や考え方が巧みである様子」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「論理的だ・である」と使われたり、形容詞として「論理的な発言」などと使われたり、副詞として「論理的に考える」などと使われます。
基本的に、筋道が立っていて、理に叶った考え方をする傾向があることに使われる言葉です。
「感情的」と「論理的」の違い
「感情的」は「喜怒哀楽などの心の動きを表に出して行動する傾向があること」という意味です。
「論理的」は「筋道が立っていて、理に叶った考え方をする傾向があること」という意味です。
「感情的」の例文
・『某国とは感情的な隔たりがあり和解が難しい』
・『彼女は感情的になって彼をののしった』
・『彼とは感情的な面で行き違いが多くケンカが絶えない』
・『予算を確保する為に感情的に訴える』
「論理的」の例文
・『数学の問題を論理的に解く』
・『彼は常に論理的にものごとを考える』
・『このやり方は非常に論理的だ』
・『事件の謎を論理的に推理してみる』
まとめ
今回は「感情的」と「論理的」について紹介しました。
「感情的」は「心の動きに従う」、「論理的」は「筋道立てて考える」と覚えておきましょう。