「制止」と「静止」の違いとは?分かりやすく解釈

「制止」と「静止」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「制止」「静止」の違いを分かりやすく説明していきます。

「制止」とは?

「制止」とは?

他人の言動を押さえることを「制止」と言います。

「制止」「制」は、抑制や制御など押さえ込むことを意味する言葉で、「止」には、止める、といった意味があります。

そのような意味からも、「制止」は、押さえ込むといった意味があることがわかり、押さえ込むものは動きだけにとどまらず発する言葉なども対象となります。

また、この「制止」を行う理由として、主に危険を伴う場合や周りに悪影響を与える可能性などが挙げられます。

このような意味から「制止」には、「規制」「取り締まり」「束縛」「制限」「拘束」「支配」などといった類語があります。

「制止」の使い方

「制止」は、「制止する」「制止できない」「制止した」などといった使い方のほか、「制止装置」「制止装置」といったような言葉もあります。

「静止」とは?

「静止」とは?

じっとして動かないことを「静止」と言います。

静かに止まると書くことから、静かにじっとしている様子がわかります。

また、「静止」には、物体の位置が時間的に変わらないといった意味もあります。

とにかく、「静止」している状態とは、動いていない状態となります。

このような意味から「静止」には、「沈黙」「静寂」「平静」「スリープ」「休止状態」などといった類語があります。

「静止」の使い方

「静止」は、「静止する」「静止できない」「静止した」などといった使い方のほか、「静止画面」「静止画」「静止状態」などといったような言葉もあります。

「制止」と「静止」の違い

「制止」と「静止」の違い

同じ止めるという漢字が用いられる言葉ですが、何をどのように止めるのかといった違いが、この2つの言葉にはあります。

「制止」は、言動を押しとどめることを意味し、他人の動きや話すことを押さえとどめるといった意味があります。

それに対し、「静止」は、あくまでも、止まるものは動きだけとなり、何らの動きを止めることを「静止」と言います。

「静止」の場合、単に動きを止めることだけを意味しますが、「制止」の場合は、こちらが注意、忠告し止めさせるといった意味も含み、その点にも大きな違いがあります。

「制止」の例文

「制止」の例文

・『彼は、上司の制止を振り切り会社を出て行ってしまいました。』
・『周囲の制止も聞かず、彼は溺れている子供を助けるため海に飛び込みました。』
・『舞台に上がろうとするファンを制止しました。』
・『私たちだけでは、人の動きを制止することはできません。』

「静止」の例文

「静止」の例文

・『動画ではなく、静止画像でじっくりと観察する。』

・『急に車が静止してしまい、びくとも以後来ません。』

・『動画では確認することができなかったため、一度、画像を静止し確認しました。』

・『静止ボタンが壊れているようで、動画を一時静止することができない。』

まとめ

まとめ

単に動きが止まるだけなのか、言動を押さえ込むのか、といった違いを踏まえ、この2つの言葉を使い分けることとなります。