この記事では、「針葉樹」と「広葉樹」の違いを分かりやすく説明していきます。
「針葉樹」とは?
「針葉樹」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「針葉樹」は「しんようじゅ」と読みます。
「針葉樹」は「針葉をつける樹木」という意味があります。
「針葉」は「補足、先のとがった針状の葉」のことを意味します。
具体的には裸子植物の松や杉、ヒノキなどを指します。
松の葉を思い浮かべると、まさに針のようにとがっていることに気づくと思います。
ちなみに「裸子植物(らししょくぶつ)」とは、子房がなく、胚珠が裸出しているものを意味し、古生代に出現したため、化石として出土するものも少なくありません。
このように、「針葉樹」は、針のような形をした葉をつける木のことを意味し、松や杉などを意味します。
また樹木の形状は、上に向かってまっすぐ伸びて、円錐形になるものが多くなっています。
クリスマスツリーになるモミの木は、その代表的なものでしょう。
「広葉樹」とは?
「広葉樹」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「広葉樹」は「こうようじゅ」と読みます。
「広葉樹」は「被子植物の中の、双子葉類の樹木」といういみがあります。
「広葉樹」は、幅が広く平たく、裏表のある葉をつけるという特徴があります。
例えば、桜やクヌギなどを思い浮かべると、広く平たく、裏表のある葉の存在を思い浮かべることができるのではないでしょうか。
ちなみに「双子葉植物(そうしようしょくぶつ)」とは、被子植物の一群で、子葉は原則として2枚の物を指します。
地上から目が出る時、2枚の葉から、大きく育っていくような植物を、双子葉植物と言います。
このように、桜やクヌギなど、幅が広くて平たい、裏表のある葉をつけた木々を見たとき、「広葉樹」呼ぶことができます。
モミジのように、人の手の形をしているような葉も、幅が広く平たいため、「広葉樹」の一つとなります。
また樹木の形状は、枝分かれをして、こんもりとした雰囲気があります。
「針葉樹」と「広葉樹」の違い
「針葉樹」と「広葉樹」の違いを、分かりやすく解説します。
「針葉樹」は、針のような葉をつけるのに対して、「広葉樹」は、広く平たく、裏表のある葉をつけるという違いがあります。
また、「針葉樹」は裸子植物なのに対して、「広葉樹」は被子植物で、双子葉植物です。
さらに「針葉樹」は、幹がまっすぐ上に伸び、円錐形をしているものが多いのに対して、「広葉樹」は、枝分かれをしていてこんもりしています。
そのため、「針葉樹」の森は、枝が少なく、地面に日が差しやすいのに対して、「広葉樹」の森は、枝が多く葉も広いため、地面に日が差しにくいという違いもあります。
まとめ
「針葉樹」と「広葉樹」の違いについて見てきました。
「針葉樹」は針のような葉をつけている木、「広葉樹」は広く平たい葉をつけているという違いを知ることで、2つの木々の違いを見分けられるようになりそうです。