この記事では、「チーター」と「ヒョウ」の違いを分かりやすく説明していきます。
2つの言葉には、どのような違いがあるでしょうか。
「チーター」とは?
「チーター」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「チーター」は「狩猟豹(しゅりょうひょう)」と呼ばれることもあります。
「チーター」はネコ科チーター属の哺乳類で、大きさや斑紋が「ヒョウ」に似ています。
ただし、牙やつめの威力が劣ります。
一方で、地上の動物で最も速く走ることができ、瞬間の最高時速は110km を誇ります。
アフリカやインドに分布しています。
体長は150㎝ほどで、尾の長さは90㎝近くあります。
細身の体型で、淡い茶黄色系の毛に、黒い斑点があります。
また、目の内側から、口にかけて黒い筋の模様が入っています。
爪を収める鞘がないため、爪をひっこめることができません。
その代わり、陸上のランニングシューズのスパイクのような役割を果たし、速く走ることを可能にしています。
小型の哺乳類や鳥類などを捕食し、ガゼルやインパラなどを襲って食べることもあります。
「ヒョウ」とは?
「ヒョウ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ヒョウ」は「豹」と漢字表記します。
「ヒョウ」はネコ科ヒョウ属に分類される哺乳類で、アフリカ大陸からユーラシア大陸に分布しています。
体長は150cmほどで、尾の長さは80㎝程度あります。
淡褐色やのボディに、黒い斑点が入っています。
ファッションアイテムの「ヒョウ柄」は、この「ヒョウ」の体の模様を模しています。
小型の哺乳類を食べ、インパラなどの有蹄類や、牛科の動物、イノシシ科の動物などを襲って食べます。
獲物をくわえて、樹上に持ち上げる力が強く、狩りによってとらえた獲物を樹上に運び、数日にわたり、保存することあります。
ライオンやハイエナなどに獲物を横取りされないためとされています。
「豹変する」というフレーズがありますが、これは、ヒョウの体毛が抜け変わり、綺麗な模様が現れることに由来します。
「チーター」と「ヒョウ」の違い
「チーター」と「ヒョウ」の違いを、分かりやすく解説します。
どちらもネコ科の哺乳類で、肉食動物で、似たような柄を持つという、共通点があります。
ただし、「チーター」はネコ科チーター属の哺乳類なのに対して、「ヒョウ」は、ネコ科ヒョウ属の哺乳類という違いがあります。
また、全身の作りが「チーター」の方がスリムで、「ヒョウ」は、四肢がやや短いという違いがあります。
さらに「チーター」は、世界一足が速いという特徴を持ち、「ヒョウ」は獲物を樹上に運ぶことができるという特徴があります。
まとめ
「チーター」と「ヒョウ」の違いについて見てきました。
とても似た印象のある肉食獣ですが、世界一足が速いのが「チーター」で、獲物を樹上に運ぶことができるのが「ヒョウ」だと覚えておくといいでしょう。
また、「チーター」と「ヒョウ」が並んでいるときは、細身なのが「チーター」で、四肢が短いのが「ヒョウ」と覚えておきましょう。