この記事では、「センザンコウ」と「アルマジロ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「センザンコウ」とは?
「センザンコウ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「センザンコウ」は鱗甲目センザンコウ科の哺乳類で、鱗甲目は「センザンコウ」しかいません。
アフリカやアジアなどに分布しています。
インドセンザンコウやミミセンザンコウ、オオセンザンコウや、キノボリセンザンコウなどの種類がいます。
オオセンザンコウは、体長が80㎝前後で、体重は30kg前後となっており、かなり大きな哺乳類だということが分かります。
全身のうち、腹面と四肢の内側以外は、鱗で覆われているのが最大の特徴となります。
歯や咀嚼するための筋肉がないため、胃で獲物をすりつぶしています。
森林やサバンナに生息し、オナガセンザンコウなど、樹上で生活する者もいます。
夜行性のものが多く、昼間は地下に巣穴を掘り、そこで休んだり、岩の隙間で休んだりします。
アリやシロアリを食べる食性があります。
「アルマジロ」とは?
「アルマジロ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「アルマジロ」は「armadillo」と英語表記します。
「アルマジロ」は被甲目の哺乳類で、最大種の大アルマジロは体長が1m近く在り、小さなヒメアルマジロは、10cmほどしかありません。
全身が、体毛が変化した鱗状の硬い板で覆われています。
この体毛が変化したものを「鱗甲板」と呼びます。
「アルマジロ」という名前は「武装したもの」という意味が由来になっていて、実際に「アルマジロ」は、銃弾を跳ね返すことができるほどの硬さを備えていることがあります。
また、「ミツオビアルマジロ属」のものは、敵に出会った時に、ボール状になり、敵から身を守ることができます。
夜行性で、シロアリや昆虫などを食べていますが、トウモロコシなどを食べることもあります。
穴を掘って巣をつくり、日中はそこで休みます。
18時間以上寝るものもいるなど、睡眠時間が長くなっています。
「センザンコウ」と「アルマジロ」の違い
「センザンコウ」と「アルマジロ」の違いを、分かりやすく解説します。
「センザンコウ」は「鱗甲目」で、「アルマジロ」は被甲目の哺乳類という違いがあります。
また「センザンコウ」は、綺麗に並んだ鱗によって、敵の攻撃を防ぐことができます。
一方の「アルマジロ」は皮膚が固くなって作られた甲羅により、身を守ることができます。
また、「センザンコウ」には歯がないのに対して、「アルマジロ」は柔らかい歯が残っているという違いがあります。
まとめ
「センザンコウ」と「アルマジロ」の違いについて見てきました。
鱗によって敵からの攻撃を防ぐのが「センザンコウ」で、甲羅で敵からの攻撃を防ぐのが「アルマジロ」だと覚えておきましょう。
また丸まった時に、松ぼっくりに似ているのが「センザンコウ」で、ダンゴムシに似ているのが「アルマジロ」だと知っておくと見分けやすそうです。