この記事では、「コアラ」と「ウォンバット」の違いを分かりやすく説明していきます。
「コアラ」とは?
「コアラ」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「コアラ」は「Phascolarctos cinereus」という正式名称があります。
「コアラ」は、「哺乳綱双前歯目コアラ科コアラ属に分類される有袋類のこと」を指します。
日本では、「子守熊(こもりくま)」や、「袋熊(ふくろくま)」と呼ばれることがあります。
生息地はオーストラリア東部で、森やユーカリの林で暮らしています。
体長は約70㎝ほどで、体重は10㎏前後となっています。
主食はユーカリの葉で、1日に1kg以上食べることもあります。
ユーカリの葉はタンニンや油分がふくまれているため、他の動物や虫が食べたがらず、コアラが独占することができます。
単独性の生き物で、一本の木を1匹が独占して縄張りにするなど、群れをつくらない傾向があります。
「コアラ」のお腹には、「育児嚢」があり、中には乳首が2つあります。
生まれたコアラの赤ちゃんは育児嚢の中に入り、大きく成長するまでこの中で生活をすることになります。
「ウォンバット」とは?
「ウォンバット」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。
「ウォンバット」は正式名称が「Vombatus ursinus」と言います。
「ウォンバット」は「哺乳綱双前歯目ウォンバット科ウォンバット属の哺乳類」になります。
別名は「ヒメウォンバット」と言います。
生息地はオーストラリアで、低木林や、草原で暮らしています。
体長は1mほどで、体重は22kgから、40㎏程度とされています。
体色は黒や灰色のものが多く、荒い体毛で覆われています。
トンネル状の大きな巣穴を作って、そこで暮らしています。
基本的に夜行性で、夜になるとエサを探して歩き回ります。
子供を産むと、「育児嚢」の中で育てます。
ただし、「ウォンバット」は、巣穴をほる習性がある都合上、袋が後ろ向きについています。
「コアラ」と「ウォンバット」の違い
「コアラ」と「ウォンバット」の違いを、分かりやすく解説します。
「コアラ」も「ウォンバット」も、オーストラリアの似たような環境に生息していて、草食性の哺乳類という共通点があります。
また、「コアラ」も「ウォンバット」も有袋類なので、「育児嚢」を使い、子育てをするという共通点もあります。
ただし、「コアラ」は、木の上などで暮らすのに対して、「ウォンバット」は、巣穴を掘り、そこで生活をするという違いがあります。
また、「コアラ」の育児嚢は、おなかに上向きついているのに対して、「ウォンバット」の育児嚢は、後ろ向きについているという違いがあります。
さらに、「コアラ」はユーカリの葉を主食にするのに対して、「ウォンバット」は、植物の葉や根を食べるという違いがあります。
まとめ
「コアラ」と「ウォンバット」の違いについて見てきました。
よく似た可愛い動物ではありますが、明確な違いがありました。
動物園に行ったとき、見分けられるようになりそうです。