この記事では、「エニシダ」と「ミモザ」の違いを分かりやすく説明していきます。
身近な花木を、学んでいきましょう。
「エニシダ」とは?
エニシダはヨーロッパの、樹木のひとつ。
黄色い房を実らせるので、海外では「魔女のほうき」と呼ばれています。
秋冬になっても葉っぱを落とさない常緑種で、寒さにも強いので、住まいのシンボルツリーとして親しまれています。
また2メートル前後で発育がとまるものが多く、大きくなりすぎないことも育てやすさのひとつです。
エニシダの魅力は、柑橘系の甘い香りと、菜の花に似た美しい花です。
毎年5月から6月にかけて、小さくて可憐な花が咲きます。
「清潔や謙虚」という花言葉にふさわしく、楚々とした気品のある花です。
花嫁さんのウェディングブーケとしても、人気があります。
「ミモザ」とは?
ミモザはオーストラリア原産の、樹木のひとつ。
綿毛のような、愛くるしい花を実らせます。
タンポポのような小さな花が、たわわに実るので絵になる花です。
ミモザは半落葉の樹木で、管理のしやすさから公園や街路樹の木としても親しまれています。
太陽の光が大好きな木で、大きなものは10メートルくらい成長することもあります。
暖かい場所が好きな木なので、日当たりや水はけのよい所を好みます。
冬場はあまり冷え込む場所だと、花つきが悪くなることもあります。
ミモザの魅力は、3月に咲くイエローの花です。
「友情」という花言葉があり、ブーケや切り花としても人気があります。
「エニシダ」と「ミモザ」の違い
「エニシダ」と「ミモザ」の違いを、分かりやすく解説します。
・ギザギザの葉っぱはミモザ
「エニシダ」と「ミモザ」はとても良く似た、チャーミングな樹木です。
どちらもイエロー色の花を実らせます。
見分けを付けるのが難しいのですが、注目すべきは葉っぱ。
エニシダは丸い形の葉っぱをつけます。
そしてミモザはギザギザの尖った形の葉っぱをしています。
またエニシダは小さくて可憐な花をしていますが、ミモザは提灯のような丸くて愛くるしい花をつけます。
そしてエニシダは4月から5月にかけてが開花のピーク。
代わりにミモザは3月から4月にかけて、花をつけます。
そのため先に咲くのがミモザ、追いかけるように咲くのがエニシダになります。
どちらも開花の季節は短いため、海外では1年中楽しめるように、ドライフラワーに加工しています。
ドライフラワーを作る際には、エニシダとミモザの切り花を準備し、花の色が悪くならないうちに乾燥させて水分を抜いていきます。
どちらも春の訪れを感じさせる、癒しの花です。
まとめ
「エニシダ」と「ミモザ」の違いを分かりやすくお伝えしました。
エニシダはヨーロッパ生まれの花。
小さくて可憐な低木です。
そしてミモザはオーストラリア生まれの、暑さに強い木です。
どちらも黄色い花を咲かせますが、エニシダは葉っぱに似た柔らかい花、ミモザはポンポンのような丸い花をつけます。
人気のある花木です。