この記事では、「うやむや」と「曖昧」の違いを分かりやすく説明していきます。
「うやむや」とは?
「うやむや」は「有耶無耶」と書き、の意味は以下の通りです。
1つ目は「有るのか無いのか、どちらであるか」という元の意味で、「耶」は疑問を示す意味があります。
2つ目は転じて「ものごとがどうなのかはっきりしないこと」という意味で、ものごとがどの様な状態なのか明らかにしないことです。
3つ目は「ものごとをどうするつもりかはっきりさせないこと」という意味で、考えていることを明かさないことです。
4つ目は「思いわずらってもやもやする様子」という意味で、確かなことが分からずあれこれと気をもんですっきりしないことです。
上記に共通するのは「はっきりさせない」という意味です。
「うやむや」の使い方
「うやむや」は「有るのか無いのか、どちらであるか」「ものごとがどうなのかはっきりしないこと」「ものごとをどうするつもりかはっきりさせないこと」「思いわずらってもやもやする様子」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「うやむやだ・である」と使われたり、形容詞として「うやむやな説明」などと使われたり、副詞として「うやむやにする」などと使われます。
基本的に、日常で使われる場合、意図があってはっきりさせずに終わらそうとする様子に使われる言葉です。
「曖昧」とは?
「曖昧」は「あいまい」と読み、意味は以下の通りです。
1つ目は「ぼんやりして見えにくいこと」という意味で、ぼやけてはっきり見えない状態のことです。
2つ目は「ものごとがはっきりしないこと」という意味で、輪郭程度しか分からない状態のことです。
3つ目は「態度がはっきりしないこと」という意味で、イエス・ノーをはっきりと言わなかったり、どうするのか決断しない様子のことです。
4つ目は「怪しくて信用できないこと」という意味で、正体が分からず嫌な感じがすることです。
上記に共通するのは「はっきりしない」という意味です。
「曖昧」の使い方
「曖昧」は「ぼんやりして見えにくいこと」は「ものごとがはっきりしないこと」「態度がはっきりしないこと」「怪しくて信用できないこと」という意味で使われます。
名詞・形容動詞として「曖昧だ・である」「曖昧模糊」などと使われたり、形容詞として「曖昧な態度」などと使われたり、副詞として「曖昧にする」などと使われます。
基本的に、意図がある・なしに関わらず、はっきりしない様子に使われる言葉です。
「うやむや」と「曖昧」の違い
「うやむや」は「意図があってはっきりさせずに終わらそうとする様子」という意味です。
「曖昧」は「意図がある・なしに関わらず、はっきりしない様子」という意味です。
「うやむや」の例文
・『上司が責任の所在をうやむやにする』
・『結論がうやむやな状態で会議を終える』
・『告白の返事を待っているのにうやむやにされる』
・『どの様なデメリットがあるのかをうやむやにする』
「曖昧」の例文
・『彼の曖昧な態度に望みが薄いと感じる』
・『担当者の説明が曖昧で何を言いたいのか分からない』
・『曖昧にぼかした色合いがキレイに見える』
・『どうしてその様なことをしたのか曖昧に答える』
まとめ
今回は「うやむや」と「曖昧」について紹介しました。
「うやむや」は「わざとはっきりさせない様子」、「曖昧」は「はっきりしない様子」と覚えておきましょう。