この記事では、「サフラン」と「クロッカス」の違いを分かりやすく説明していきます。
「サフラン」とは?
アヤメ科サフラン属またはクロッカス属の多年草です。
「クロッカス」の秋咲きの品種です。
この植物は古くから香料、染料、薬用などに利用されてきました。
料理に使われているものは、この花の雄しべを採取したものです。
採取できる量が少ないことと、手摘みで採取しており人件費がかかることなどから、高価です。
パエリアやスープなどに使われています。
「サフランライス」として飲食店で提供されるものは、サフランではなく、ターメリックが使われていることがあります。
観賞用としても親しまれています。
栽培する場合、球根を使います。
種から育てるのではないのです。
日本の場合は球根が7月ころから出回ります。
大きくてずっしりしたものを選ぶことがポイントです。
植え付けは8月の終わりごろから9月です。
しばらくすると葉が出てきて、10月中旬から12月上旬ころになると茎が出てきます。
1つの球根から出る茎の数は2~3本ほどです。
茎がさらに伸びて、10月中旬から12月上旬ころの間に花を咲かせます。
花は薄い紫色です。
その後、葉がさらに伸びてきます。
多年草なので、土に植えた場合は翌年も花を楽しめます。
「サフラン」の使い方
アヤメ科サフラン属またはクロッカス属の多年草で、秋咲きの品種を指して使用をします。
料理に使うものもこの名で呼ばれています。
「クロッカス」とは?
アヤメ科サフラン属またはクロッカス属の多年草です。
開花期は2月から4月ごろ、秋咲きの種は10月中旬から11月中旬ごろです。
春には一斉に咲き、春の訪れを感じさせてくれます。
この植物はいくつもの種類があり、紫、白、黄など、さまざまな色のものがあります。
この植物は球根を植えて栽培をします。
種から栽培するのではありません。
植え付けは10月から12月ころです。
小型の球根なので、わずかなスペースでも楽しむことができます。
半日以上日が当たる場所を選んで植えます。
多年草なので、翌年も花を楽しめます。
水耕栽培も可能です。
暑さにも寒さにも強く、初心者でも栽培しやすいです。
病気や害虫は少ないのですが、水を与え過ぎると球根が腐ることがあります。
ネズミや野鳥に注意が必要です。
主な品種には、アドバンス、イエロー・マンモス、ジャンヌ・ダルクなどがあります。
「クロッカス」の使い方
アヤメ科サフラン属またはクロッカス属の多年草を指して使用する言葉です。
園芸品種として数多くの種があります。
「サフラン」と「クロッカス」の違い
「クロッカス」の秋咲き品種が「サフラン」です。
また、「サフラン」はこの花の雄しべからとった、料理や薬剤に使用されるものも指します。
まとめ
アヤメ科サフラン属またはクロッカス属の多年草である点は同じですが、これに属する植物はさまざまな品種があり、2つの言葉が指すものは種類が違います。