この記事では、「情に厚い」と「情が深い」の違いを分かりやすく説明していきます。
「情に厚い」とは?
上記は、人間が持つ人情というものを重んじて、第3者のために情をかけるもののことです。
つまり、困っているものがいればそれを助ける者が「情に厚い」人物になります。
よって、「情が厚い」とは、困っているものに直接手を差し伸べ、実際に行動して見せて手助けをする者のことです。
「情が深い」とは?
上記は、他人を思いやる心意気があることで、実際に他人のために行動するかどうかは別です。
よって、言い方を悪く言えば、一応心配して他人を思いやるそぶりを見せている人物は、「情が深い」人物であると評価され、悩み事を聞いてくれる良き人格者のように感じられるのですが、実は裏で他人の悩みを流して公言したり、弱みを握ることで相手を振り回したりする人物である可能性があるのが、「情が深い」人物になります。
なお、「情が深い」は、あえて手助けすることで自分の利得にすることも意味するので、たとえ相手側が犯罪者であっても手助けすれば利得になると踏めば、助けるのが「情が深い」です。
「情に厚い」と「情が深い」の違い
人情を持った際に、行動をするのが「情に厚い」もので、他人を思いやっているそぶりを見せるのが「情が深い」方で両者の違いは思いやりを持った際、行動を示すか否かになります。
「情が厚い」の例文
・『山田さんは必ず困っている人に手を差し伸べる情が厚い人だ』
この例は、山田さんは困っている人に対して身を挺してて助けをするという例です。
「情が厚い」というのは、行動で示すことを指し、このケースにおいては人助けをすることが行動で示す行為になり、人助けをするのは山田さんという人物になります。
「情が深い」の例文
・『山田さんは社長の相談役になり、情が深いと言われているが、何か裏がある』
この例は、山田さんという人物は、社長の相談役になっているが、困っている社長を助けているそぶりがないので裏があるのではないかと勘繰っている例です。
「情が深い」は、対象が存在する場合、このケースでは社長という人物が存在する場合、その人物に対して気にかけて手助けをしているように見せているだけで実は思いやりではないのではないかという例になります。
まとめ
「情が厚い」については、原則が困っている相手を助けるというものなのでこれはいわばスーパーマンのようなもので彼は絶対に困っている人は助けます。
しかし、「情が深い」人間の場合、これはバットマンのような人間で困っているが故に助けるというよりかは、何か別のことに利用できると考えて情を見せて手助けをしているのが「情が深い」で「情が深い」とはたとえ相手側が犯罪者であっても自分の目的が達成できるのであれば手助けをしたり、助けるふりをします。
よって「情が深い」というのは、人を選ばずに救い出すことだと考えてもよいでしょう。
「情に厚い」は、悪人を助けたというお話では登場しない言葉なので、これは、スーパーマンの考え方だと考え、犯罪者を利用するために助けるのがバットマンの考え方である「情に深い」考え方だとすれば両者はわかりやすいと思いました。