ツアーのパック旅行などでお世話になる人に「乗務員」と「添乗員」がいます。
この2つの職業はどのような違いがあるのでしょうか。
今回は、「乗務員」と「添乗員」の違いについて解説します。
「乗務員」とは?
「乗務員」とは、「乗り物に乗り込んで業務に就く人」を意味する言葉です。
「乗務員」の「乗務」には「乗り物に乗り込み乗り物の中で働く」という意味を持つ言葉です。
「乗務員」とは「乗り物の中で働く人」を指す言葉であり運転手や車掌、機関士などが該当します。
一般的には「乗り物の運行に携わり管理監督する立場にある人」のことを「乗務員」と呼びます。
運転や操縦と言った直接的に乗り物を操る人だけではなく乗客を案内したりサービスを提供したりなど「乗り物の中を職場にしている人」はすべて「乗務員」に含まれます。
乗り物に乗っている乗客を安全かつ確実に目的地まで届けるだけでなく目的地までの道中を快適に過ごすためのサービスや保安なども「乗務員」の役割です。
「乗務員」の使い方
・『目的地までの時間を乗務員に尋ねる』
・『自動化が進んでいるので船の大きさの割に乗務員が少ない』
・『事故が起きたときは乗務員の指示に従わなければならない』
・『飛行機の旅が快適なのは乗務員のおかげである』
「添乗員」とは?
「添乗員」とは、「旅行に同行し旅程の管理や観光案内などをする仕事に就く人」を意味する言葉です。
「添乗員」の「添乗」には「一緒に乗る」という意味があります。
本来の意味は介添えなどで乗り物に一緒に乗ることを意味しますが、そこから転じて「旅に同行すること」という意味で使われています。
「添乗員」とは「たびに一緒に行ってくれる人」であり、職業としては「スケジュールを管理したり案内をしたりなど快適な旅のために働く人」を指します。
一般的に「添乗員」という場合は「ツアー旅行を引率する仕事」を意味します。
大勢のツアー参加者を率いて移動して観光地を巡ったりホテルに案内したりなど旅の成功のためにあれこれと働く人が「添乗員」です。
個人で雇うこともありますがほとんどの「添乗員」は団体旅行に同行します。
名所を案内するガイドや登山で道案内や荷物持ちをするシェルパも「添乗員」の一種です。
「添乗員」の使い方
・『名所を解説する添乗員の言葉に耳を傾ける』
・『添乗員の案内でスムーズに観光バスに乗り込めた』
・『添乗員の旗を目印にして後ろをついていく』
・『優秀な添乗員のおかげで思い出に残る旅ができた』
「乗務員」と「添乗員」の違い
「乗務員」と「添乗員」の違いは「職場」です。
「乗務員」が乗り物に乗り込んで働く人を指すのに対し「添乗員」は旅に同行するのが仕事です。
仕事の目的のそのものにも違いがあり「乗務員」は乗り物の運行を目的に働きますが「添乗員」は快適な旅の成立を目的にしています。
乗り物に対して責任を持つのが「乗務員」旅行客に対して責任をもつのが「添乗員」という違いでも区別されます。
まとめ
旅でお世話になる「乗務員」と「添乗員」ですが、仕事の目的も働く場所も異なるまったく別の職業です。
就くために必要な資格や就職先も異なるので混同しないよう注意しましょう。