夜が明けてくると段々空が明るくなり太陽が出始めますが、その瞬間を表す言葉には「夜明け」や「日の出」があります。
この記事では、「夜明け」と「日の出」の違いを分かりやすく説明していきます。
「夜明け」とは?
「夜明け」とは太陽が地平線から出てくる時間帯に空が明るくなる状態を表す言葉であり、太陽がまだ地平線に出てこない時間帯を示すのが特徴です。
太陽が地平線に出てない状態でも陽の光は徐々に下から出てくる状態であり、まだ夜空が青い状態と太陽が出てくる地平線の明るさのコントラストが綺麗なものとして人気です。
太陽が出ていない状態を表すのが「夜明け」ですが、これはその他にも色々な物事の例えとして使うことで有名です。
「日本の夜明け」という風に時代の幕開けや新しい時代の始まりを太陽にたとえて使うことも多く、ポジティブな意味としても使われます。
「夜明け前」は太陽がほとんど出てない暗闇の状態を表す意味があり、こちらも例えとして時代の変動が起こる前の時期を表す意味として使われます。
「日の出」とは?
「日の出」とは太陽が地平線から出る瞬間を表す言葉であり、明るさよりも太陽そのものが出現する状態を表す意味があります。
地平線が明るくなっても太陽が出てきていない状態だと「日の出」という言葉はあまり使われません。
太陽が出ているかどうかで判断するために、この時間帯を正確に記録したり予報することが可能です。
この「日の出」時間は天気予報や気象庁によって記録や予報がされます。
特に元旦の「初日の出」時間はご来光を見る人が多いために、前日から多くの番組や気象予報によって予測が立てられます。
「日の出」は季節によって時間帯が異なるのが特徴であり、方角も春分・秋分などを通じて変化していきます。
「夜明け」と「日の出」の違い
「夜明け」は地平線から太陽が出てくる時間帯のことを表す言葉であり、太陽が出ていなくても明るくなり始めた時に使うことが可能です。
「日の出」は実際に太陽が地平線から出てきた瞬間を表す言葉であり、正確な時間帯を天気予報で記録したり報道するのが特徴です。
物事や時代が始まる瞬間を太陽の眩しさに例えて「時代の夜明け」のように使うことが可能ですが、「日の出」はこのような使い方はできません。
「夜明け」の例文
・『北海道の夜明け前は非常に寒く、暖房があっても寒さで起きてしまう』
・『明治維新では日本の夜明けが近いというスローガンによって、様々な改革が実行された』
「日の出」の例文
・『早朝マラソンしていたところ、今日は綺麗な日の出が見れたので少し幸せになりました』
・『初日の出を見るために近所の山に登りましたが、やはりご来光は神秘的なもので最高でした』
まとめ
日本では太陽を神様として崇める文化もあり、「夜明け」や「日の出」はどこか神秘的なものとして日本人には親しまれています。
太陽が出てない状態は「夜明け」であり、実際に太陽が出てきた状態を「日の出」と表しますが、どちらも景色としては綺麗なものであり「初日の出」は縁起が良いものとして知られています。