この記事では、「補足」と「備考」の違いを分かりやすく説明していきます。
「補足」とは?
補い足すと書いて「補足」。
不十分なところを付け足し補うといった意味があります。
「補足」することで、そのもの自体を完全なものにすることができます。
「補足」されることで、より詳しく、わかりやすくなります。
このような意味から「補足」は、「補充」や「付加」、「つきもの」、「補完」、「追加」などと言い換えることができます。
「補足」の使い方
「補足」は、よく、「補足させて頂きます」や「補足させてください」、「補足ですが」などといった使われ方が多くなります。
また、「補足説明」や「補足資料」、「補足質問」、「補足事項」、「補足情報」などといった言葉もあります。
「備考」とは?
「備考」には、「備える」という漢字が用いられています。
その漢字の意味通り、「備考」には、参考のために付記するといった意味があり、参考になるために本文に備え付けることを意味する言葉となります。
「備考」は、本文中に書くほどのものではないものの、参考のために書き添えておくといった意味があります。
このような意味から「備考」は、「添え書き」や「参考」、「但し書き」、「補記」などと言い換えることができます。
「備考」の使い方
「備考」の場合、「備考として」や「備考を記入する」、「備考を書く」などといった使い方のほか、「備考欄」といった言葉もあります。
「補足」と「備考」の違い
「補足」と「備考」は、補うものなのか、備えておくものなのか、といった違いがあります。
「補足」の場合、本文中では足りなかったことを補うことを意味し、「備考」の場合は、参考になることを付け加えておくものとなります。
このように、足りなかったものを補うことが「補足」。
参考になればと付け加えるものが「備考」。
両者には、このような違いがあります。
「補足」の例文
・『部下ではクライアントに十分な説明を行うことができなかったため、少し補足させてもらった。』
・『前回の資料では、わかりにくいかと思い今回、追加で補足資料を作成させて頂きました。』
・『あと、一つだけ補足させて頂きます。』
・『今回は前回の資料に画像を付け加え、補足させて頂きました。』
「備考」の例文
・『履歴書内にある備考欄を活用し、希望勤務時間などを記入しておきました。』
・『私はネット通販を利用する際、よく備考欄に希望などを記入しておきます』
・『最後、参考にして頂けたらと思い備考を書いておきました。』
・『アンケート調査の備考欄にわからないことがあったので、1つ質問を書かせてもらいました。』
まとめ
日常的にも、よく用いられる「補足」と「備考」ですが、その中身には、以上のような違いがあります。
そのため、その違いを踏まえ、自分が記そうとしているものが、「補足」なのか、「備考」なのかを考え、言葉を選ぶことが大切です。