身体の表面に現れる異常、「黄疸」と「あざ」には、どのような違いがあるのか。
この記事では、「黄疸」と「あざ」の違いを分かりやすく説明していきます。
「黄疸」とは?
「黄疸」は、病気を教えてくれる大切な症状のひとつです。
肝機能の異常が発生した際、人の身体に「黄疸」が現れます。
わかりやすい「黄疸」個所としては、目の白い部分で白目が黄色く変化した場合、肝機能の異常を疑います。
また、ぶつけた記憶もない場所に突然、黄色いあざができた場合も「黄疸」です。
このように身体に「黄疸」が見受けられた場合は、肝硬変や肝臓がんといった重い病気の可能性もあります。
このように、主に肝臓の病に対し身体に現れる変化のひとつが「黄疸」となります。
このような「黄疸」と並行し、痛みや熱、体のだるさといった症状が現れることも少なくありません。
また、尿の色が濃くなる、便の色が薄くなる、といった症状が現れることもあります。
なぜ、「黄疸」が出るのか。
その原因は、血液中のビリルビンにあります。
このビリルビンが増加することで、「黄疸」が表れます。
「黄疸」の症状が現れる原因と典型的な症状においては、発熱や腹痛、意識障害が出る場合、総胆管結石性胆管炎。
全身のだるさや食欲低下が出る場合は、急性肝炎。
全身のだるさや脚のむくみ、お腹の張り、意識障害が出る場合は、肝硬変などが挙げられます。
「黄疸」と共に、このような症状が現れた場合は、すぐに受診することが大切です。
「あざ」とは?
「あざ」は、病気ではなく、ケガのようなものです。
「あざ」ができる主な要因は、打ち身です。
どこかにぶつけた衝撃で「あざ」ができます。
人間の身体は、ぶつけた衝撃によって細胞にダメージが出てしまいます。
その中には、毛細血管が傷つくこともあります。
毛細血管が傷ついた場合は内出血を起こすこともあり、赤や紫色に肌が変化します。
このように、赤や紫色になった「あざ」は次第に青く変化し、そして、最後、黄色っぽくなります。
これが、「あざ」の最終です。
黄色っぽくなれば、あと少しで完治します。
このように、「あざ」は、あくまでも、ケガの一種で病気ではなく、特に治療を必要とするようなものでもありません。
「黄疸」と「あざ」の違い
「黄疸」と「あざ」は、全く別物です。
「黄疸」は病気のサインとも言え、特に肝機能の異常を知られてくれる大切なサインです。
それに対し、「あざ」は、ケガの一種で特に心配することはありません。
ほとんどの場合、自然に完治するため特に問題はありません。
素人では、見分けがつかない場合も多い「黄疸」と「あざ」ですが、ぶつけた記憶があるか。
目の白い部分は何色か。
また、発熱などの異常はないか。
など、踏まえ、心配な場合は、病院を受診することをおすすめします。
まとめ
以上のように、「黄疸」と「あざ」は、まったくことなったものとなります。
身体の一部に現れる黄色っぽいものといった共通点はあるものの、その原因は異なったものとなるため、決して、同じだと軽視してはいけません。