道をあらわす表現は、いくつかあります。
この記事では、「道路」と「路地」の違いを分かりやすく説明していきます。
その場にあった日本語をさがす、手助けにしてみてください。
「道路」とは?
道路(どうろ)とは、建築基準法で定めた「整備された道」のこと。
車やバイクなどが行きかう道をあらわします。
車両が通行しやすいように、アスファルトなどで丁寧に舗装した道を道路とよんでいます。
ひと口に「道路」といっても、その種類は色々とあります。
国が管轄しているものは国道。
東京都が管理しているものは都道。
また区の道路は、区道とよんでいます。
一般的にあたらしい道路をつくるときには、計画書をつくります。
測量をおこない、場合によっては土地の持ち主と交渉をおこなうこともあります。
計画が承認されると、基礎を固めて砂利をしきつめ、さらに上からコンクリートなどを敷きつめて完成させていきます。
高速道路などの大きな道路になると、計画から開通まで20年から30年の長い月日がかかることもあります。
街と街を結び、都会と地方をむすぶ重要な役割を担っているのが「道路」です。
「路地」とは?
路地(ろじ)とは、家と家の間にある、とても細い道のこと。
人と人がすれ違うのがやっとなくらいの、幅のせまい道をあらわします。
家が密集して建っている、都会でよく見られる通路です。
「路地」はメインストリートから1本はいった場所にある、多くの人が知らない「もうひとつの道」です。
車が走行できないくらい狭い道が多いことから、路地をつかっているのは、地域の住民やご近所の人たちが多いです。
そのため路地は井戸端会議や、地元の子どもたちの遊び場としての役割も持っています。
最近では「知る人ぞ知る」という穴場感がうけて、レトロな路地に人気があつまっています。
路地裏にある小さなラーメン店、喫茶店、居酒屋などを目がけて、わざわざ遠くから足を運ぶファンもふえています。
令和になってあらたなファンを獲得しているのが「路地」です。
「道路」と「路地」の違い
どちらも道をあらわす言葉です。
「道路」と「路地」の違いを、分かりやすく解説します。
・大きな道は「道路」狭い道は「路地」
「道路」と「路地」はどちらも、とても良く似ているので分かりにくいです。
道路は車やバイク、トラックなどが走行できる幅の広い道のこと。
そして路地は民家と民家の間にある、狭い道幅の道をあらわします。
また間違えやすいのですが、道路は「公道」と「私道」どちらも含みます。
公道は県や国が管理しているもの。
私道は個人が所有している道です。
まとめ
「道路」と「路地」の違いを分かりやすくお伝えしました。
道路とは車両などが通行する、道幅のひろい道をあらわします。
そして路地は家と家の間にある、非常にせまい道のことです。
道路は高速道路のように、完成までに非常に長い道のりがかかるものもあります。
路地は地域の人たちの憩いの場として、欠かせないものになっています。