この記事では、お笑い用語の「マンキン」と「全力」の違いを分かりやすく説明していきます。
「マンキン」とは?
「マンキン」とは、漫才や漫談などの出し物中に滑ってしまっても、そのまま最後まで本気で行うことです。
「本番なんだから、何があってもマンキンだ」といったような使い方になる言葉で、「万金丹」(まんきんたん)という昔の胃腸薬が語源とされています。
その万金丹は、少し汚い話になりますが、お腹の中の悪いものを最後まで出し切る効果があるとされていたことから、途中で詰まったとしても、最後までやり抜くこととして用いられるようになりました。
「全力」とは?
「全力」は、一切手を抜かずに行うことの表現です。
先の「マンキン」は、芸の途中で何があろうと最後まで「全力」を出すことだと言い換えられます。
こちらの場合、最初から順調の時、途中で何かがあった場合など、そういったことは問わずに使える表現で、お笑いだけでなく、「全力で仕事に集中する」、「次の大会では全力を出し切る」といったように、色々な場面や対象に用いられます。
「マンキン」と「全力」の違い
「マンキン」と「全力」の違いを、分かりやすく解説します。
「マンキン」は、何があっても最後まで「全力」だという意味で使われる言葉です。
お笑いの世界でのみ聞く表現となっていますが、そこから転じて、演劇の世界などでも聞くことがままあります。
その場合には、セリフや演技などを間違えてしまっても、最後まで本気で演じ切るといった意味になると考えていいでしょう。
「全力」は、色々な対象に使うことができ、手を抜かない「本気」だという意味になります。
「途中まで全力だった」などと、最後までそれという訳では無かったといった使い方をしても構いません。
まとめ
「マンキン」と「全力」は、このような言葉です。
お笑いにおいては、もちろん「マンキン」が基本になりますが、お客さんの受け具合によっては途中からトーンダウンしてしまうようなことも少なくないようです。