最近は以前に比べて「内線番号」を使う企業が少なくなっています。
携帯電話やネットワークの進化によって個人が「直通番号」を持つことが簡単になったことと、内部でのコミュニケーションが電話からメールやチャットに移行しているのが原因と言われています。
それでは「直通番号」とはどういうものでしょうか。
「代表番号」とどう違うのでしょうか。
この記事では、「直通番号」と「代表番号」の違いを分かりやすく説明していきます。
「直通番号」とは?
「直通番号」とは、文字通り「直通で繋ぐことができる電話番号」のことです。
通常は個人やグループが使用している番号なので、話をしたい相手やチームに直接繋ぐことができます。
以前は個別の電話番号を持つために費用が掛かっていたので、あまりありませんでしたが、最近では「直通番号」を持つことはかなり一般的になっています。
「ダイヤルイン」とか「ダイレクトイン」と表現をすることもありますが、これは和製英語で、本来の英語では「direct line」と言います。
「代表番号」とは?
「代表番号」とは、企業や団体等が使用している「代表となる電話番号」のことです。
通常は一般に公開されていて、電話すると電話受付のオペレーターが応答して、要件を聞きます。
必要に応じてそこから個人の電話に転送するケースもあります。
また、個人の内線番号を知っている場合には「代表番号」にかけて、「内線番号」を指定して転送してもらうこともできます。
特に大きな企業ではあまり頻繁に変更しないのが常識になっています。
英語では「main line」あるいは「representative line」という表現はできますが、あまり使いません。
「直通番号」と「代表番号」の違い
「直通番号」と「代表番号」の違いを、分かりやすく解説します。
これらは電話をかける際に使用する番号であることは同じです。
違いは「直通番号」が「個人に直に繋がれる番号」であるのに対して、「代表番号」は「会社や組織で持っている番号」であることです。
したがって、「代表番号」にかける場合はそこから個人に繋いでもらうという作業が必要になります。
その場合に多く使用されるのが「内線番号」です。
「直通番号」の例文
「直通番号」の例文は以下のようになります。
・『取引相手の直通番号を切っていますので、今連絡してみます』
・『個人の直通番号は個人情報に当たるケースが多いと言えます』
「代表番号」の例文
「代表番号」の例文は以下のようになります。
・『代表番号は会社のホームページに記載されています』
・『外部から内線に繋ぐ場合には、一旦代表番号に電話する必要があります』
まとめ
この記事では、「直通番号」と「代表番号」の違いを、解説してきました。
会社や組織を代表する番号として「代表番号」を持つことは、会社の顔を持つという意味でも重要ですし、対応する社員を特定できない際にも有効なので今後もなくなるこはないでしょう。
しかし、これからのコミュニケーションの手段が電話から別のものへ移行してゆくのは間違いはありません。
その意味では(代)とか(大代表)などの記号もそのうち見られなくなってしまうかもしれません。