この記事では、「通訳」と「翻訳」の違いを分かりやすく説明していきます。
「通訳」とは?
通訳とは、つうやくという読み方をすべき言葉です。
漢字で書かれたこの言葉を目にすれば明らかな事ですが、言葉や情報を相手に伝えるといった意味の通の漢字に、他の言語に変換するといった意味がある訳の漢字を組み合わせる事で成立した言葉となっています。
だからこそ通訳は、異なる言語を話す人達の間で、双方の言葉を訳してそれぞれの相手に伝える事を意味するのです。
「通訳」の使い方
通訳は、違う言語を話す人達の間でそれぞれの言葉に訳して伝える事で、意思の疎通が出来る様にする事やそうする人に対して、使われる言葉となっています。
会話をその場で訳して伝える必要があるため、訳すスピードをかなり重視されるのです。
なので通訳は、二言語以上の言葉を巧みに操るという能力を問われる役割であり、そういった能力がある人に対して使用される言葉となっています。
「翻訳」とは?
翻訳は、ほんやくという読み方をする言葉です。
文字で表記されたこの言葉を見れば直ぐに分かりますが、対応するものと入れ替えを行うといった意味がある翻の文字に、やくす事や他の言葉に言いかえるという意味を有する訳の文字を加える事で完成した言葉となっています。
そのため翻訳は、ある言語で書かれた文章を別の言語に置き換えて表現する事を表すのです。
「翻訳」の使い方
翻訳は、文章を別の言葉に変換して表す事を意味する言葉として用いられています。
この言葉を使用するポイントは、文章を別の言葉に訳す事であり、具体的には英語で書かれた文章を日本語の文章に変換して表現したりする事を、翻訳した、といった形でこの言葉を用いて示すのです。
文章を別の言語に変換するため、訳す際のスピード自体は問われないケースが多いものの、その分だけ正確性は高く求められたりします。
「通訳」と「翻訳」の違い
通訳と翻訳は、文字を見比べれば即座に最初の文字が通と翻という違いがある事に気付く事が可能です。
ですが2文字目は同じ訳の言葉が使用されている上に、どちらも他の言語に訳す、という意味合いを持つので混同する恐れのある言葉同士と言えます。
ただし通訳は、違う言語を話す2人の間で、それぞれの会話をそれぞれの言語に訳して伝え、意思の疎通がはかれる様にする事を意味する言葉です。
一方の翻訳は、文章を別の言語に変換して表現する事を示す言葉となっています。
「通訳」の例文
・『フランス出張の際は、フランス語の通訳にかなりお世話になりました』
「翻訳」の例文
・『私は翻訳家になるという夢を叶えるべく、英語の勉強をしています』
まとめ
2つの言葉はどちらも、訳という漢字が使われており、その文字が表す様に、他の言語に訳す、という事に関連した意味を持つのです。
ですが最初に付く文字が通と翻という明らかな違いがある事で、表す意味合いにも違いが生まれています。
まず通訳は、異なる言語を話す人の間で、会話をそれぞれの言語に訳して伝える事を意味する言葉です。
対する翻訳は、文章を違う言語に変換する事を意味する言葉として使われています。