他人から聞かれることも多い「長所」と「特技」は、どのような違いがあるのか。
この記事では、「長所」と「特技」の違いを分かりやすく説明していきます。
「長所」とは?
「長所」とは、性質や性能などで他人や他のものよりも優れているところを指す言葉です。
ただし、その優れているといった点はあいまいで、必ずしも他人や他のものよりも何%優れているか、何点上なのか、などといった基準は一切なく、自分自身が優れていると思えば、それは「長所」となります。
また、人の「長所」の場合、主に性格を示すことが多くなります。
このような意味から、「長所」は、「取り柄」や「利点」、「優れた点」、「良いところ」、「アピールポイント」などとも言え、対義語は「短所」です。
「長所」の使い方
「長所」は、面接や履歴書を書く際に求められることが多く、「長所」と「短所」は、セットとして用いられることが多くなります。
また、「長所」の場合、伸ばすや生かす、といった動詞と組み合わせ用いられます。
「特技」とは?
「特技」は特別な技を意味します。
他人よりも優れた技や芸、能力を指す言葉です。
単に習っていたことがある、できる、といった程度ではなく、ある程度のスキルや知識を求められるものとなります。
だからといって、「特技」というための明確な基準などはありません。
自分自身が他人よりも優れていると思うことができれば、それは「特技」です。
このような意味から、「特技」は、「十八番」や「才能」、「特殊技能」、「特別なスキル」などとも言えます。
「特技」の使い方
「特技」は、面接や履歴書を書く際に求められることが多い言葉となります。
また、「特技」の場合、「特技」を生かすや披露する、といった動詞と組み合わせ用いられます。
「長所」と「特技」の違い
他人よりも優れたものという共通点がある「長所」と「特技」。
そのうえで、「長所」は、他人よりも性質や性能が優れていることを示し、「特技」は、他人よりも優れた技や芸、能力を示すといった違いがあります。
具体的に言えば、「長所」は、穏やかな性格やが頑張り屋さんといった性格を指す場合が多く、「特技」は、ギターが弾ける、歌が上手い、といった具体的に何ができるかを指すものとなります。
「長所」の例文
・『子供の長所を伸ばす、のびのびとした教育方針の幼稚園を選びました』
・『彼の長所を生かすことができる場所は、ここしかありません』
・『長所と短所は、紙一重だと言える場合もある』
・『彼自身、誰にでも優しくできるところを長所と思っているようだが、彼女の立場の私からすれば、それは彼の短所です』
「特技」の例文
・『私の特技は、3歳から習い続けているピアノです』
・『生徒の前で私の特技であるジャグリングを披露しました』
・『特技を生かせる職に就きたい』
・『私には、特技と言えるものがひとつもありません』
まとめ
以上が、「長所」と「特技」の違いです。
違いをわかっておくことで、自分自身の「長所」と「特技」を明確に答えることができます。