「思惑」と「意図」の違いとは?分かりやすく解釈

「思惑」と「意図」の違い言葉・カタカナ語・言語

この記事では、「思惑」「意図」の違いを分かりやすく説明していきます。

「思惑」とは?

「思惑」とは?

「思惑」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「思惑」「おもわく」と読みます。

「思惑」「あらかじめ考えていた事柄。

考え」
という意味があります。

例えば、選挙でA候補が当選するだろうと思い、行動していたのに、結果を開けたら、落選していた場合、「A候補が当選するという思惑が外れた」などと言います。

また、飲み会に誘われたとき、誘った相手が何か考えを持って誘っているようだと感じる時、「飲み会に誘われたが、相手に思惑がありそうだ」などと考えるかもしれません。

次に「思惑」には「自分のしたことに対する、他の人の反応や評価」という意味があります。

例えば、作品を発表した芸術家が「見てくれた人の思惑が気になる」などと考えます。

また、「思惑」は、株式市場など投資の場面で、「相場の変動を予想すること」という意味があります。

「意図」とは?

「意図」とは?

「意図」という言葉には、どのような意味があるでしょうか。

「意図」「いと」と読みます。

「意図」「何かをしようとすること」という意味があります。

例えば、会議を月曜日に開催しようとするとき、「会議の月曜開催を意図する」と言うことができます。

次に「意図」には、「何かをしようと考えている事柄」という意味があります。

例えば、告白するチャンスを狙い、デートに誘うことを考えているとき、「デートで、告白しようという意図がある」という文章にすることができます。

また、上司が考えている事柄を、実行しようとする部下の行動は、「上司の意図通り、仕事を進める」などと言います。

「意図通り」というフレーズは、ビジネスシーンでよく登場するかもしれません。

「意図通りに動いてくれるスタッフを集める」とか、「意図通りに設計してくれないと、使い物にならない」などという使い方をします。

「思惑」と「意図」の違い

「思惑」と「意図」の違い

「思惑」「意図」の違いを、分かりやすく解説します。

どちらにも複数の意味が合いますが、混同しやすい意味が含まれています。

まず「意図」「何かをしようと考えている事柄」という意味があります。

一方で「思惑」「あらかじめ考えていた事柄。

考え」
という意味があります。

どちらの言葉にも「考え」という意味がありますが、「意図」「何かをしようとする」という目的が垣間見えます。

例えば「彼女には思惑がある」という場合は、ある女性に何かしらの考えがあることを意味します。

一方で、「彼女には意図がある」という場合は、ある女性に何かしら「こうしたい」という考えがあるという意味が見えます。

このように「思惑」「何かしらのことを考えている」という程度なのに対して、「意図」には、「こうしたいと考えている」という意味があるという違いがあります。

まとめ

まとめ

「思惑」「意図」の違いについて見てきました。

考えを示す2つの言葉の違いを知り、使いこなしてみましょう。